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救急隊員の方は研修医とは違います [救急救命士について理解を!]

 今年初めての投稿です。今年もよろしくお願いいたします。

 あるSNSで、救急隊に何度指導しても理解されないので、もうあきらめたみたいなのを見つけました。二つの点で違います。

一つ目
 何度言っても理解されないのは、分かってもらいたいことが伝わっていない可能性が高いです。ビリギャルの本には、500回言った人だけが、「何度言ったら分かるんだ!」と言う権利がある(つまり、それは言ってはいけない)と書かれていました。必要なら、何度でも初めて伝えるように、伝えましょう。
何度言ったら分かるんだ!と言われて、そう言えばこの前言われたなあ?と反省できる人は少ないと思います。言われたことすら忘れている人の方が多いのではないでしょうか。お互いイヤな気持ちが残るだけです。「大切なので、次からはこうしてください」と言うようにしたいですね。相手に伝わっていなければ意味がないんですから。伝わるように、伝わるまで頑張りましょう。

二つ目
 失神の患者さんの要請で、失神の前駆症状は?とか、下血はないのか、薬は飲んでいないのか、何をしていた時なのか?と聞くと、「ちょっと待ってください」と言って、患者さんに聞いて返事をすると言うのに呆れたと書かれていました。
 この先生は勘違いしています。救急隊の方々は、研修医の先生とは違います。よって、必要なことは病院に着いてから、自分が患者さんやご家族、目撃者などに聞けば良いのです。そうやって、現場にいる救急隊の方に電話で色々聞くことが、病院到着までの時間を長くすることに気付きましょう。
 救急隊員の方は、どの病院に搬送すべきか、病院到着までに行うべき処置はないか?を判定する情報だけを得れば良いのです。今手元にありませんが、メディカルコントロールの本にもそう書いてありました(私が持っているのは古い版でした)。





 医師同士のやりとりでも、専門家しか知らないような「何とかスコアは?重症度は?」と聞く先生がいますが、やめましょう。必要なら自分で判定しましょう。

 ももいろクローバーの方なんですが、、、、、とコンサルトしたら、はあ?それあかりんがいた時代?それとも、今?今なら、ももいろクローバーZって言うんだけど、それでメンバーが4人か5人かで違うんだけど、、、、、、等と言ったら嫌われますので注意しましょう。

 そして、アンガ−マネージメント的には、大したことではないと思うのなら、そして救急隊員は変わらないと思うのなら、以後細かいことを聞くのは辞めましょう(本来の救急隊員の方の業務になりますが)。あるいは、自分で救急隊員を変えられると思うのであれば、失神の患者さんではこれを聞いておいて欲しい(これは本来の仕事ではないのでお願いになります)とメモを渡せば良いのです。

 救急隊員の方は、研修医と同じ事をする人たちではないと再認識しましょう。

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