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ワクチンは必要です。 [医学関連]

 最近風疹が増えているようですね。風疹はワクチンを打つことで予防できる病気です。打っていない人は是非打ちましょう。

 ワクチン反対論の方もおられますが、ワクチンは他の医療とちょっと違います。通常医療は患者さんが何かの不調を訴えたり、健康診断で何か見つかった場合に治療を行いますが、ワクチンは何でもない健康な人に対して、そしてたぶんワクチンの恩恵を受けない人の方が多いのにも関わらず行うものです。しかし、ワクチンの恩恵を直接受けるかどうかを、事前に知る方法はありません。恩恵を受けるかどうかも分からないのに打てるか!と言ってしまうと、多くの人が困ることになるかも知れません。ワクチンは個人個人がどうという事よりも、国民全体、あるいは地球全体を考えているのです。
 例えば、ある疾患にかかったとしても、自分は何の症状も出ないかも知れません。しかし、自分が他の人にうつしてしまい、その人が大きな不利益を被る可能性だってあるのです。自分は受けたくないから受けないという事が他の人にも不利益を与える事になるかも知れないのです。

 詳細はこちらのブログをお読みください。

 それから、ワクチンの話をすると副反応とかの話をされて、だから受けるべきではないという人がいます。確かに副反応は起こって欲しくないものです。しかし、我々が生きている世界は、利益と不利益のバランスで出来ています。全く不利益のない物はありません。利益の方が大きいから、そのものを享受しているのです。

 例えば、車です。車は排気ガスを出しますし、やはり交通事故があります。交通事故で多くの人が亡くなっています。しかし、車によって得られる利益の方が大きいから、我々は交通事故が毎日起こって人が死んでいるにもかかわらず車に乗り続けます。
 携帯電話は、持っていなかったとしても電波が飛びまくっていますから、電波を受けています。これによる不利益はまず無いと思われますが、脳腫瘍になりやすいのではないかなど言われています。しかし、得られる利益の方が大きいでしょう。

 ワクチンも副反応がありますが、それよりも得られる利益が大きいのです。個人個人では違うかも知れませんが、国として地球として得られる利益が大きいのです。是非ワクチンを打ちましょう。

 こちらのページにも「ワクチンを受けることのメリットが、ワクチンを受けないでVPDの被害を受けることのリスクよりも極めて大きい」とあります。VPDはvaccine priventable diseaseの略で、ワクチンにより予防できる病気という意味です。

 例えば、今年増えていると言われている風疹(正式には風しんなのでしょうか?)をみてみましょう。グラフにしてみました(2000年から2016年までは資料:GLOBAL NOTE 出典:WHO2017年はこちらで、2018年はこちら)。今年はまだ9月で、あと4ヶ月弱(統計は9月2日の時点です)あるのに去年の4倍近い発生数です。

風疹発生数日本.jpg
 資料に載っていなかったので、2005年と2007年は省いてあります。グラフをキレイに繋げる方法が分からなかったので、データを削除しています。

 ちなみにアメリカは2016年はたったの5名でした。アメリカでも1999年までは結構たくさん発生していたのですね。と言っても桁が違いますがね。今年の日本の数は過去のアメリカの数と匹敵します。アメリカはワクチンをきちんと打っています。ちなみに、アメリカに留学しようとすると、予防注射をしてあるかどうかと言う証明書を要求されます。してなかったら、たぶん受け入れてもらえないのでしょう。

風疹アメリカ.jpg

 多くの人がワクチンを打っていないと、日本のように流行が起こってしまいます。是非先ほど紹介させて頂いたブログをお読みください。


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