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昨日のついでにMRIを [医学関連]

 今日はMRIです。MRIは、Magnetic Resonance Imagingの略で、磁石を使って画像を作る器械です。難しく言えば(私も詳しくは分かりません(^^))核磁気共鳴現象(NMR)を利用して画像を作る検査です。

 CTは放射線を使いますが、MRIは放射線を使いません(核磁気共鳴現象なので、核が気になるかも知れませんが、放射線は使いません)ので、法律上は看護師さんが撮像しても良いことになっています(が、素人が使える機械じゃないです)。放射線を患者さんに照射できるのは、医師か診療放射線技師に限られています。診療所で看護師さんがレントゲンのボタンを押していたとして問題になったことがありますね。看護師さんはレントゲンのボタンを押してはいけないんです。

 MRIを発明した方(たぶん)は、CTと同じようにノーベル賞を受賞されています。Wikipediaを見てみましたが、ノーベル賞を受賞された方は一体何をされた方なのか分かりませんでした(>_<)。機械を作ったのか、原理を医療に応用したのか、、、、、、

 MRIはCTよりもすごい器械だという印象がありますが、そうではありません。お互い得意分野が違うと言うだけです。AKB48と乃木坂46の様なものだと考えてください。そして、昨日も書きましたが、闇雲に撮像しても意味はありません。この患者さんはMRIが役立つ病気ではないか?と医師が判断した場合に撮像すると意味があります。

 最近は、頭のCTとMRIをして欲しいと言う患者さんもいて、ちょっと困ります。そうじゃなくて、脳出血が心配なのですが大丈夫でしょうか?と言う聞き方にして欲しいです。

 昨日と同じように統計を見てみましょう。やはりこちらのGLOBAL NOTEからです。

 MRIの保有台数は、CTと同じようにアメリカが一番多いです。同じく二位は日本です。円グラフにしてみました。

MRI保有台数上位10カ国.jpg

 CTほど日本の割合は高くないですが、日本とアメリカを足した割合はCTとMRIは同じ位ですね。不思議です。

 人口100万人当たりのMRI保有台数を示します。

人口100万人当たりのMRI保有台数.jpg

 こちらはCTよりも順調な減り方になっていますね。日本はCTが異常に多いと言うことがこちらでもよく分かりますね。同じように、日本はMRIを簡単に撮像してもらえる国だという事です。また、MRIはだいたいCTの2倍ぐらいの値段がします。よく知っておいてください。

 ついでに書きますが、画像は撮像しても、読む人の読影力が大切です。ただ撮れば良いと言うものではありません。ある人が言っていましたが、ウォーリーがいるかどうか分からないウォーリーを探せです。必ずどこかにウォーリーがいると分かっていてもなかなか見つからないのです。このページにはウォーリーはいないと言う事はかなり難しいです。画像でも、この画像は問題ないと言うのは本当は難しいのだということも知っておいていただけると嬉しいです。


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