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大学で何を学ぶか [興味ある本]

 私が高校生の時、加藤諦三さんという心理学者の本を読みました。タイトルは「大学で何を学ぶか」でした。これはとてもいい本で、私は何度も読みました。感動ものでした。

 その中の一つに、ある大学教授が退官する時に、一番悲しいことは何ですか?と聴かれたら、この部屋の窓からの景色が見られなくなることかなあと言ったというエピソードが書かれています。

 つまり、こう言う事です。希望の大学に入れなかったとしても、その置かれた環境で頑張って、もしもう一度大学受験するならば、もう一度この大学に入りたい、そう思えるような大学生活を送るべきだと言うことです。

 医者の場合、今のマッチング制度だと、自分の行きたい病院へ行けない場合もあり、研修先も希望通りにならないこともあります。希望の研修先でなかったとしても、二年後には、俺はこの病院で研修して良かった!と思えるような二年間を是非送っていただきたいです。

 私は、浜松医科大学卒業で、名古屋徳洲会病院で研修しました(当時は総合病院じゃありませんでした)。どちらもとても楽しく充実していました。もし、もう一度選べるのであれば、また同じ大学と研修病院を選びます。

 九州の有名な循環器の先生は、医局の命令で田舎の温泉病院に飛ばされたそうです。普通は、最先端の世界から追い出された、こんな田舎で何が出来るんだと落ち込みます。しかし、そこでへこむことなく、心臓病の人の温泉治療について研究し、それで有名になったそうです。すごいです。

希望通りにならなくても、置かれた環境で自分なりに努力することの大切さを教えてくれた本でした。


大学で何を学ぶか (ベスト新書)

大学で何を学ぶか (ベスト新書)

  • 作者: 加藤 諦三
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2009/05/09
  • メディア: 新書



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