破傷風の発症者は年間100人を越えています。

　このブログでは、破傷風の予防注射を推奨しています。今までも何度か記事を書いています。

　コメントや質問が一番多いのは破傷風についてです。それだけ、興味深いことなのに、記載をしている者が少ないからでしょう。

　こちらのサイトのデータ（CSVなので、エクセルで開けます）によれば、12月13日までに、群馬県で5人、全国で114人の方が発症しています。



　1999年には70人弱だったので、かなり増えていると思われます。増えた原因はよく分かりませんが、以前は原因不明の痙攣と診断されていたのに、破傷風と診断できる医師が増えたためかも知れませんし、本当に破傷風になる人が増えているのかも知れません。

　アメリカでは年間30人ぐらいの発症数です。人口は日本より多いのに。カナダは100万人に0.1人、イギリスは100万人に0.2人ぐらいです。日本は100万人に0.9人ほど。同じ先進国なのに。

　予防注射をしておけば発症しないとは言えませんが、発症していない人は、ほぼ予防注射をしていません。是非破傷風の予防注射を受けましょう。記憶がない人はやっていないと考えて良いです。やってあるのに、もう一度やっても良いです。

　破傷風は意識はなくならないのに、骨が折れるほどの痙攣をします。死亡率は2ー3割と低いとは言え、何ヶ月も入院となってリハビリも長期行わなければなりません。是非予防注射を受けておきましょう。

破傷風

• 作者: 海老沢 功
• 出版社/メーカー: 日本医事新報社
• 発売日: 2005/07
• メディア: 単行本

コメント 2

お疲れさまです。こんにちは(^_^)
今回も興味深く読ませていただいています。

破傷風のことは、なぜかあまりニュースでも話題になりませんよね…。
万一のことが起きたら、一刻を争う事態になり兼ねないと言うのにです。

飼い犬や、他の動物、庭木や古い木材を触って、指先のケガがたいへんな事になるかと思います。

この記事とは直接関係のない話ですが、北里大学の大村先生が、ノーベル賞を受賞されたのですから、
もっと様々な感染症の対策が進み、私達のような素人にも知識が広報されたらいいなと思います。

今年はKim先生のブログに出会えて、自分の健康、将来、生き方、いざと言う時にどう人生を閉じるか？
等を、しみじみ考えさせられました。
心から感謝致します。ありがとうございます。
by めめ (2015-12-24 12:27) 

めめさん、コメントありがとうございます。

色々と読んでいただいたり、コメントいただいたり、感謝しています。

これからも、ご意見よろしくお願いいたします！

by Kim (2015-12-24 14:53)