胸骨圧迫は200/分でも良いのか??? [CPRの基礎]
心肺蘇生の時に胸骨圧迫の速度は最低でも100/分となっているのはご存じだと思います。じゃあ148/分でも、200/分でも良いの???と言う疑問があると思います。
実はこれに関してはILCORと言う基礎となる文献には書かれていません。圧迫の速度が100ー127/分だと総蘇生時間に占める圧迫をしている時間が60%を超え、生存率が高まるが、速度と生存率の関連はなかったとあります。よって、少なくとも100/分で圧迫し、上限は決められるエビデンスがないと書かれています。原文はこちらをご覧ください。
だからか、AHAのガイドラインにも上限は書かれていません。
ヨーロッパ蘇生協議会のガイドライン2010には次のように書かれています。
実際に圧迫された回数と蘇生の成功率とは強い関連がある。圧迫の速度(連続した30回の速さ)は少なくとも1分間に100回とすべきであるが、心肺蘇生中に実際に圧迫が行われる回数は、人工呼吸やAEDの解析などによる介入により少なくなる。ある院外の研究では、救助者は100〜120/分の速度で圧迫したが、頻繁な介入により平均圧迫回数は64/分に減っていた。少なくとも毎分60回は実際に圧迫が行われるべきである。
だから100ー120/分ぐらいの圧迫速度が良いのかも知れませんね、、、、、
AHAから先日新しい文献が出ました。こちらで読めますが、コピーや印刷は出来ないと思います。"CRP Quality : Improving Cardiac Resuscitation Outcomes Both Inside and Outside the Hospital(心肺蘇生の質:病院外、病院内での心肺蘇生の予後の改善)"と言う文献です。
色々あって全部は訳せないので速度のところだけ。出来れば全部読んでいただくと面白いです。
アメリカ心臓協会の心肺蘇生と救急血管治療のガイドライン2010では、胸骨圧迫の速度を少なくとも100/分と推奨しています。圧迫の速度が遅くなると、自己心拍再開率が低下し、速度が速くなると冠動脈の血流が減り、適切な深さの圧迫が出来る割合が減ります。
心肺停止の登録データからの解析では、圧迫の速度と生存率には関連があることが示されており、1分間に100〜120の速度が適切であると推奨されます。この速度より早いか遅い圧迫が続くと、生存退院率が低下します。
2015年のガイドラインでは、100ー120/分の速度で圧迫すると言うのが標準になるかもしれませんね。
実はこれに関してはILCORと言う基礎となる文献には書かれていません。圧迫の速度が100ー127/分だと総蘇生時間に占める圧迫をしている時間が60%を超え、生存率が高まるが、速度と生存率の関連はなかったとあります。よって、少なくとも100/分で圧迫し、上限は決められるエビデンスがないと書かれています。原文はこちらをご覧ください。
だからか、AHAのガイドラインにも上限は書かれていません。
ヨーロッパ蘇生協議会のガイドライン2010には次のように書かれています。
実際に圧迫された回数と蘇生の成功率とは強い関連がある。圧迫の速度(連続した30回の速さ)は少なくとも1分間に100回とすべきであるが、心肺蘇生中に実際に圧迫が行われる回数は、人工呼吸やAEDの解析などによる介入により少なくなる。ある院外の研究では、救助者は100〜120/分の速度で圧迫したが、頻繁な介入により平均圧迫回数は64/分に減っていた。少なくとも毎分60回は実際に圧迫が行われるべきである。
だから100ー120/分ぐらいの圧迫速度が良いのかも知れませんね、、、、、
AHAから先日新しい文献が出ました。こちらで読めますが、コピーや印刷は出来ないと思います。"CRP Quality : Improving Cardiac Resuscitation Outcomes Both Inside and Outside the Hospital(心肺蘇生の質:病院外、病院内での心肺蘇生の予後の改善)"と言う文献です。
色々あって全部は訳せないので速度のところだけ。出来れば全部読んでいただくと面白いです。
アメリカ心臓協会の心肺蘇生と救急血管治療のガイドライン2010では、胸骨圧迫の速度を少なくとも100/分と推奨しています。圧迫の速度が遅くなると、自己心拍再開率が低下し、速度が速くなると冠動脈の血流が減り、適切な深さの圧迫が出来る割合が減ります。
心肺停止の登録データからの解析では、圧迫の速度と生存率には関連があることが示されており、1分間に100〜120の速度が適切であると推奨されます。この速度より早いか遅い圧迫が続くと、生存退院率が低下します。
2015年のガイドラインでは、100ー120/分の速度で圧迫すると言うのが標準になるかもしれませんね。
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