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蘇生講習会を医師でない者が受ける意義 [講習会]

 私はICLSのディレクターです。関係している講習会の事務担当の方が、ディレクターを増やしたいと言う事で、ディレクターでない医師が数名しかいませんでしたので、どさくさに紛れて?取得しました(正確には取得してもらいました)。ICLSのディレクターは、日本救急医学会認定のICLS講習会を開催する事が出来ます。

 先日一番大きな湖のある県で講習会を行いました。こちらも私は行って普通にインストラクターをさせて頂いただけで、会場の手配、機材の準備、スタッフの夜のコース、宿泊、交通手段、当日のコース運営など、多分普通はディレクターが行うであろう仕事を全部別の人がやってくれました。ありがとうございます!

 一応一番の責任者なので、受講生の方の前でお話をさせて頂きました。その時にお話しした事を紹介します。大した事じゃないので、物好きな方だけ見て下さい。

 私が関係するコースでは、最後に受講生全員に感想を言ってもらっています。その時に検査技師さんが言われた事が印象に残りました。

 「臨床検査技師は、救急はもちろん、治療の最前線に出る事は殆どないのですが、この講習会を受けて、どんな検査を優先して結果を出すべきかとか、そういう事が考えられるようになりました」と言われていました。

 確かに救急の現場を知らなければ、CBCが早く出るからこれから、、、、、と思っても、急性出血ではHbは低下しないので、それ以外の検査が見たかったりすると思います。そう言うのは現場の人と交流したり、現場を見たりするのが大切ですね。

 通常採血に加えて、血液ガス、トロポニン、ラピチェック、輸血のオーダー20単位、レントゲンの人も忙しそうで、心臓外科の先生が呼ばれたらしい、、、心エコーもして欲しいと言う電話があった場合、救急外来がどんな状況か、想像できるようになったらきっと仕事がスムーズに行くでしょう。

 間違っても、「輸血20単位用意できたので取りに来て下さい」と言ったり、4単位は準備できたんだけど、全部準備できるまで連絡しなくて良いよね、、、何てことは思わないですよね!輸血は救急外来にでき次第持って行くべきです。

 薬剤師の方も、救急外来から「至急でボスミン持って来て!!」と言われたら、「何アンプルいりますか?」と聞いたり、1アンプルだけ持って行くような事はしないで下さいね。箱単位で持って行くべきですよね!ついでにアトロピン(6アンプルで良いですよね)やアンカロン、生食たくさん、使わないかも知れないけどメイロンや、今日は循環器のA先生が当直だからシンビットも、、、、胸骨圧迫の人手がいるだろうから、手伝いに行こうかな(どうせ外来の診療はストップしているから処方は出ないでしょうし)と言う風になったら最高ですね。

 等とお話させて頂きました。こんな大した事ない話を読ませてすみませんでした(+_+)。

 と言いながらもう一つお話したので後日アップします。

 今日の記事の意味が分からない人は、是非ICLSかACLS(他に知らないのですみません)を受けましょう!

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Bluemoon

検査技師をしております。
そうですよね・・・・・って思いながら読ませていただきました。
すごくイイお話やと思います。

by Bluemoon (2010-11-23 20:01) 

Kim

Bluemoonさん、コメント&nice!ありがとうございます。

逆に医師も周囲のスタッフの仕事を理解するような努力が大切ですね。

by Kim (2010-11-23 20:16) 

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