オプション提示は義務です。 [医学関連]
私は院内移植コーディネーターと言う仕事をしています。仕事と言っても普段は何もしていません。
定期的に県庁所在地で会議があり、それに参加するだけです(今のところ)。なのに給料と交通費がもらえます。大変申し訳ないので、役立つ事をしなければと思います。よって、このブログで少しでも知って頂ければと思いました。
移植医療はとても特殊な医療です。胃の摘出とか、肺炎の治療と言うのは、誰でもすぐ受ける事が出来ます(もちろんある程度の資源が供給されていると言うのが条件です)が、移植は誰かから臓器をもらわなければなりません。生体移植と言うのがありますが、一般的には提供する人が亡くならないといけません。
そして、移植を希望する患者さんが非常に多いのに、提供される方は非常に少ないです。提供して頂ける方を少しでも増やそうと言う活動の一環が院内移植コーディネーターの設置です。
数名の看護師さんと一緒にコーディネーターになっています。今回会議がありましたので一緒に参加してきました。
そこでは臓器提供の経験が豊富な先生の話がありました。その先生が最後に「オプション提示は義務です」と言われていたのが印象的でした。
オプション提示とはこちらの記事にもありますが、亡くなりそうな、あるいは脳死状態、あるいは亡くなった直後の患者さんのご家族に、臓器を提供すると言う選択肢がありますとお話をすることです。
記事にもありますが、救命の努力をしているのと同時進行で臓器提供を、、、と言うのは抵抗があります。亡くなりそう、あるいは亡くなったと悲しんでいるご家族に臓器提供のお話をするのは難しそうです。
しかし、体験者の方によれば、逆に悲しみを和らげる事もあるそうです。私は病理解剖をお願いした事は何度もありますが、臓器提供のお話をした事はありません。しかし、義務だと言う事ですから、今後はちゃんと話したいと思います。院内でもそういう話をして行きたいと思います。
全ての医療現場で働く人は、このオプション提示について考えて頂きたいと思います。
日本臓器移植ネットワークのホームページも是非読んで下さい。
定期的に県庁所在地で会議があり、それに参加するだけです(今のところ)。なのに給料と交通費がもらえます。大変申し訳ないので、役立つ事をしなければと思います。よって、このブログで少しでも知って頂ければと思いました。
移植医療はとても特殊な医療です。胃の摘出とか、肺炎の治療と言うのは、誰でもすぐ受ける事が出来ます(もちろんある程度の資源が供給されていると言うのが条件です)が、移植は誰かから臓器をもらわなければなりません。生体移植と言うのがありますが、一般的には提供する人が亡くならないといけません。
そして、移植を希望する患者さんが非常に多いのに、提供される方は非常に少ないです。提供して頂ける方を少しでも増やそうと言う活動の一環が院内移植コーディネーターの設置です。
数名の看護師さんと一緒にコーディネーターになっています。今回会議がありましたので一緒に参加してきました。
そこでは臓器提供の経験が豊富な先生の話がありました。その先生が最後に「オプション提示は義務です」と言われていたのが印象的でした。
オプション提示とはこちらの記事にもありますが、亡くなりそうな、あるいは脳死状態、あるいは亡くなった直後の患者さんのご家族に、臓器を提供すると言う選択肢がありますとお話をすることです。
記事にもありますが、救命の努力をしているのと同時進行で臓器提供を、、、と言うのは抵抗があります。亡くなりそう、あるいは亡くなったと悲しんでいるご家族に臓器提供のお話をするのは難しそうです。
しかし、体験者の方によれば、逆に悲しみを和らげる事もあるそうです。私は病理解剖をお願いした事は何度もありますが、臓器提供のお話をした事はありません。しかし、義務だと言う事ですから、今後はちゃんと話したいと思います。院内でもそういう話をして行きたいと思います。
全ての医療現場で働く人は、このオプション提示について考えて頂きたいと思います。
日本臓器移植ネットワークのホームページも是非読んで下さい。
参考になりました。ありがとうございます。
by 多発性骨髄腫 (2010-10-16 09:57)
多発性骨髄腫さん、コメントありがとうございます。
移植を待っている多くの人が移植を受けられるような日本になるといいです。
by Kim (2010-10-16 11:07)
先日、保険証の書き換えがあり、新しい保険証がきたのですが、その一番右のページに 『臓器提供意思表示欄』というのが付いていました。
プライバシー保護の意思表示欄保護シールというのも付いていました。
最近行った、ナイターも グリーンリボンナイターで、「話そう。大切な人と。」という うちわをもらいました。
『孤高のメス』という映画を観た時、自分だったらどうするかと随分考えましたが、結論が出ませんでした。
自分、あるいは家族がそうなった場合(提供する側・される側)
病院で医師から突然そういう話をされたら、頭が混乱してしまうこともあると思うので、普段から 考えたり 家族で話し合ったりすることは大切なことだと思いました。
by sokosoko (2010-10-16 13:42)
sokosokoさん、コメントありがとうございます。
結論は出ない事もあるでしょうし、それはそれで問題ないと思います。
私は提供したくないと言うのも良いでしょう。色々な人が興味を持って考えていただければ、それで良いんだと思います。
ちなみに、免許証にも臓器提供の意思を表明する欄が出来ています。
貴重なコメントありがとうございました。
by Kim (2010-10-16 16:37)
Kimさん大変なお仕事ですね。
亡くなったご遺族に、臓器提供や病理解剖のお願いをするのは大変な事ですね。
by shiraisi (2010-10-16 23:36)
脳死状態の認識が一般に浸透していないので啓蒙していく(行政・医療) 数々の脳死判定基準など やがて脳が腫れて脳の根幹部が圧迫されて心停止を向かえる 家族はなかなか脳死というものを受け入れられないといことを聞きました また亡くなりそうな状態の時というのも判定基準があるのでしょうね いずれにしても「オプション提示の義務」があるのですから そういうことも一般に広く知られ考えてもらえるとお互いにいいことですね
各臓器に年齢制限などあるのでしょうか?
by エコピーマン (2010-10-17 00:46)
shiraisiさん、コメントありがとうございます。
私が直接関わることは、ほとんどないので、、、大変じゃないですよ(^.^)。
by Kim (2010-10-17 01:23)
エコピーマンさん、コメント&nice!ありがとうございます。
結局医学的にどうこうというのは難しいので、国民のコンセンサスということになるのでしょうが、国民全体が納得するのは難しいので、、、、
色々大変です。臓器により年齢制限(厳密なものではないですが)があります。例えば90歳の人は、、、、遠慮していただくようです。
by Kim (2010-10-17 01:24)