採血管どれから血液を入れるか? [研修医教育]
採血をしたら、いろいろなスピッツに血液を入れます。検査によって、使うスピッツが違います。何も入っていなかったり、血液を固まらなくする薬が入っていたり、色々なのです。
血液が固まると血液の細胞や凝固因子(血液が固まるための成分)がなくなってしまいます。よって血液の細胞の数や凝固因子を調べたい時にはこれではダメです。
が、血液中の電解質などを測定する時には逆に有利です。
よって、通常救急車で来院した患者さんでは、4本から6本ぐらいの管に血液を入れます。当院では、CBC(テレビ局ではありません)、生化学、血糖、凝固の4本が基本です。血糖は生化学でも良いのではないかと思いますが、、、、、、よく分かりません。
心臓疾患が疑われれば、トロポニンIとBNPのため、さらに2本、手術をする事が予想されれば、血液型を別のスピッツで、、、、、大変です。
さて、例えば4本の採血管を目の前にして、どれから入れるか、、、、A型の人間は考えます(A型じゃなくても考えましょうね)。
一般的には以下の通りです。
(1)一定の血液量が必要な検査
凝固や血沈など入れる血液の量が決まっているものです。ちょっと血液があれば良い検査は最後です。
次の(2)の条件も必要な場合が多く、最初に入れるのは通常凝固(黒)です。
(2)血液凝固を避けたい検査
凝固や血沈は、血液が固まってしまうとダメです。採血した注射器の中でも血液の凝固は始まりますので、、、、早目に入れる必要があります。
CBCがこれに当たります。血糖のスピッツにも入っているようですが、、、、
(3)血液が固まっても大丈夫な検査
生化学はこれです。極論を言えば、注射器のまま検査室に送っても大丈夫です。よってこちらは最後です。
しかし、これらを知らず、生化学から最初に入れる看護師さんも多いです。
私は、、、、、偉そうに言っていますが、今日看護師さんの手伝いをして、先に生化学に入れてしまい、CBCが足りなくなっちゃいました。もう一度採血してもらいました。患者さんごめんなさい。
ちなみに、注射器で血液を採血してスピッツに移し替えると言う動作をしていない場合には、どれからでも良いでしょう。
凝固やCBCは血液を入れたら、きちんと回転させて血液と中に入っている薬剤が良く混ざるようにしなければいけません。こんなちょっとした事でデータがかなり違うそうです。よって大病院の4月の検査はあてにならないと検査の本に書いてありました。
血液が固まると血液の細胞や凝固因子(血液が固まるための成分)がなくなってしまいます。よって血液の細胞の数や凝固因子を調べたい時にはこれではダメです。
が、血液中の電解質などを測定する時には逆に有利です。
よって、通常救急車で来院した患者さんでは、4本から6本ぐらいの管に血液を入れます。当院では、CBC(テレビ局ではありません)、生化学、血糖、凝固の4本が基本です。血糖は生化学でも良いのではないかと思いますが、、、、、、よく分かりません。
心臓疾患が疑われれば、トロポニンIとBNPのため、さらに2本、手術をする事が予想されれば、血液型を別のスピッツで、、、、、大変です。
さて、例えば4本の採血管を目の前にして、どれから入れるか、、、、A型の人間は考えます(A型じゃなくても考えましょうね)。
一般的には以下の通りです。
(1)一定の血液量が必要な検査
凝固や血沈など入れる血液の量が決まっているものです。ちょっと血液があれば良い検査は最後です。
次の(2)の条件も必要な場合が多く、最初に入れるのは通常凝固(黒)です。
(2)血液凝固を避けたい検査
凝固や血沈は、血液が固まってしまうとダメです。採血した注射器の中でも血液の凝固は始まりますので、、、、早目に入れる必要があります。
CBCがこれに当たります。血糖のスピッツにも入っているようですが、、、、
(3)血液が固まっても大丈夫な検査
生化学はこれです。極論を言えば、注射器のまま検査室に送っても大丈夫です。よってこちらは最後です。
しかし、これらを知らず、生化学から最初に入れる看護師さんも多いです。
私は、、、、、偉そうに言っていますが、今日看護師さんの手伝いをして、先に生化学に入れてしまい、CBCが足りなくなっちゃいました。もう一度採血してもらいました。患者さんごめんなさい。
ちなみに、注射器で血液を採血してスピッツに移し替えると言う動作をしていない場合には、どれからでも良いでしょう。
凝固やCBCは血液を入れたら、きちんと回転させて血液と中に入っている薬剤が良く混ざるようにしなければいけません。こんなちょっとした事でデータがかなり違うそうです。よって大病院の4月の検査はあてにならないと検査の本に書いてありました。
その昔、あのCBCの採血管の色のような
ルージュを引いた看護師さんがいましたね.
by TOMOちゃんズ (2009-08-04 11:48)
TOMOちゃんズさん、コメント&nice!ありがとうございます。
確かに、、、懐かしいです。
by Kim (2009-08-04 12:39)
確か順番があったよな・・・といつも思いながら採血をしていました。
出来る限りは真空管で採血してましたが、
採りにくい患者さんの場合は翼状針とシリンジで採ってます。
次回からは順番に注意してスピッツに入れようと思います↑↑
勉強になります!!
by ミト (2009-08-04 22:35)
ミトさん、コメントありがとうございます。
参考になって良かったです!他にこんな順番がある!と言うのがあれば是非教えて下さい。
by Kim (2009-08-04 22:51)
順番も大事ですが、シリンジで採血した後針をつけたまま採血管のキャップに刺して血液を移している看護師さんをよくみかけます。
自分的には針刺し事故の危険性や、陰圧による溶血の影響を考えると注射針は捨てて、キャップシールをはがしてから血液を移したほうがよいのでは?と考えているのですが、、
by すてぃんぐ (2009-08-05 14:14)
すてぃんぐさん、コメントありがとうございます。
確かにキャップを外した方が良いですね。個人的には18G針でやるべきと思いますが、、、、細いので注入している人いますよね。
ちょっとした事も色々なコツがあって、改善すべき所ですね!
by Kim (2009-08-05 17:10)
小児のnurseです。
去年異動した頃に言われたのは、「小児は凝固しやすいからCBCを1番に入れる」でした。
咽頭炎や嘔吐下痢が中心だからCBCと生化学以外は、めったに採血しないですが。
by ももたん (2009-08-12 08:06)
ももたんさん、コメント&nice!ありがとうございます。
そうですね。凝固や血沈を測定しないのであれば最初はCBCですね。
大人よりも気を付けなければならないのですね。勉強になりました。ありがとうございました。
by Kim (2009-08-12 10:44)
昔、血液凝固のカスケードを勉強したことのある者です。
カスケードを考慮に入れるとまさにもっともだと感服しました。
昔のことを思い出して、勉強になりました。
by 源四郎 (2011-02-14 23:42)
源四郎さん、コメントありがとうございます。
基礎的な事を中心に記事にしています。何かおかしな点がありましたら、ご指摘頂ければ幸いです。
また希望のテーマがありましたら遠慮なくお願いします。ブログの記事ネタを探すのって大変なんです(^.^)。
by Kim (2011-02-15 10:25)
調べ物をしていた、通りすがりの者ですが、
臨床検査技師をしています。
学校では凝固は最初にとってはダメと習いました。
1本目は組織液(第Ⅲ因子)の混入があるためです。
あと陰圧で溶血とのことですが、普段真空採血管で採血してるのと変わらないと思います。
by Shiori (2012-02-04 17:17)
Shioriさん、コメントありがとうございます。
なるほど、最初はCBCか血沈になると言うことですね。ありがとうございます。
それから、陰圧は軽いものであれば大丈夫でしょうが、全然血液がひけないのに強い力で注射器を引いたり、細い針で注射器を押して血液を入れている(この場合には陽圧ですが)人が結構います。こういう事は注意しないといけませんよね。
by Kim (2012-02-05 19:16)