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107年目の名誉回復 [医学関連]

高峰譲吉の「アドレナリン」107年目“名誉回復”

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060104-00000501-yom-soci

 化学者の高峰譲吉(1854〜1922)らが発見した「アドレナリン」が4月から、医薬品の正式名称として使われることになった。

 これまでは米国の学者が命名した「エピネフリン」を使用してきた。高峰の業績を正しく評価すべきだとの声が高まり、厚生労働省は医薬品の規格基準を定めた公定書「日本薬局方」を改正、1900年のアドレナリン発見以来107年目の“名誉回復”をはかる。

 アドレナリンは、高峰と助手の上中(うえなか)啓三(1876〜1960)が、研究生活を送っていた米国で1900年に牛の副腎から初めて抽出したホルモン。「腎臓の上」を意味するラテン語にちなんで高峰が命名した。薬としては、強心剤や気管支拡張薬などに使われている。

 厚労省によると、薬品の一般名として欧州ではアドレナリン、米国とメキシコは日本同様にエピネフリンを使っている。エピネフリンは、高峰より先に抽出したと主張した米国人学者が名づけた。後に、その学者の方法では抽出できないと判明したが、米国ではエピネフリンを使い続けた。

 日本も米国にならったのか、アドレナリンは日本薬局方では長い間、正式名称「エピネフリン」の別名扱い。96年の改正では別名からも消えた。高峰の業績に詳しい菅野富夫北海道大名誉教授らが「発見者の母国であり、正式名称にしてほしい」と厚労省に申し入れていた。

 3月末に告示される改正薬局方では、エピネフリンが入った名称を別名扱いとし、アドレナリンを用いた名称を正式名にする。菅野氏は「ようやく本来の形に戻る。高峰らは米国で研究したので日本に子弟がおらず、業績が正当に評価されなかった」と話している。

私が学生の時にも習いました。教科書にはエピネフリンとあるけれど、日本人が最初に発見したのだからアドレナリンと日本人なら言いましょう!と教授が言ってました(と言いながら、その先生の本にはエピネフリンと書いてありましたが(^_^))。一般の方はえっ?アドレナリンじゃなかったの???と思われるかも知れませんが、、、
ちなみにバセドウ病と言う甲状腺の病気がありますが、これはドイツの流れを汲んでいて、アメリカではグレーブス病と言うらしいです。カルテはドイツ語で、アメリカではチャートと言います。何でもアメリカという訳ではないみたいで面白いですね。

ちなみに、ビタミンを最初に発見したのも日本人です。オリザニンと名付けたそうです。是非オリザニンが豊富な食材などと言う様にしましょう!!

http://www.fine-club.com/health/pickup/114.html


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yangt3

私は、あまり興味はありませんが
学者先生たちの先人争い、名誉争いはすごいですよね.
日本人は、国民性なのか、そういう先進性を世界にアピールするということが
比較的少なかったように思います.
ナショナリズムに傾くのでなく
当たり前の日本の業績は、しっかりと我々が認識していかなければなりませんね.

全然関係ないですが、BRTOという 治療手技がありますが
穿刺部位をちょっと変えただけで、全く新しい方法だと
別の先生が発表しているのをみて、やな世界だなあと思いました.
by yangt3 (2006-01-04 21:42) 

shao113

自分らはアドレナリン世代だったので、途中からノルエピネフリンとか書いてあるようになって、???でした。
今日やっと理由がわかりました。 
by shao113 (2006-01-05 02:28) 

Kim

TOMOちゃんズさん、いつもありがとうございます。韓国の例もありますし、研究者の世界も大変みたいですね。日本人の業績は業績としてわすれないようにしましょう!!ちなみに、 ERCPは日本語では膵管胆管造影が正しいです。日本人がこちらも最初に行ったらしいです。英語をそのまま訳すと胆管膵管造影となる訳ですが。
shao113さん、ありがとうございます。スッキリして良かったです。
by Kim (2006-01-06 09:07) 

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