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笑う数学 [興味ある本]

 最近以下の本を買いました。



 日本お笑い数学協会というのがあります。数学を面白く勉強しようと言う活動をされているようです。

 色々面白い話、計算が早くできるお話など興味深いお話が満載です。大人も子供も楽しめる本だと思います。是非ご購入を!


 医師にとって役立つことがあるかというと、あります!!

 低ナトリウム血症で、ナトリウムが低すぎたり緊急性があると思った場合に、3%ナトリウム溶液を点滴しますが、これを作る計算が簡単にできます。

 濃度Aのものと濃度Bの物を使って濃度Cの溶液を作りたい場合、A:Bは?と言う事が簡単にできます。

 以下のような式で計算できるそうです。

 濃度Aの量:濃度Bの量:濃度Cの量=濃度A以外の濃度の差:濃度B以外の濃度の差:濃度C以外の濃度の差
=濃度Bと濃度Cの差:濃度Aと濃度Cの差:濃度Aと濃度Bの差

 よって、10%NaCL:生理食塩水:3%食塩水の比率は

 3%ー0.9%:10%ー3%:10%ー0.9%=2.1:7:9.1です。

 つまり10%NaCLを21ml(まあ20mlでいいでしょう。1Aですね)、生理食塩水を70ml混ぜれば、3%食塩水が91ml作れます。これは覚えやすいです!!

 では、メイロンと生食を使って、あるいは10%NaCLとブドウ糖を使って、3%溶液を作りたい場合はどうしたらいいか?すぐ計算できますね。

 メイロン8.4%であれば、メイロン:生食:3%食塩水=3−0.9:8.4−3:8.4−0.9=2.1:5.4:7.5となります。
 ブドウ糖を使うのであれば、10%NaCL:ブドウ糖:3%NaCL=3:10−3:10=3:7:10となります。

 3%NaCLを作ることは滅多にありませんが、めったにないからこそ、覚えていると役立つのではないでしょうか。

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あいこ

私は娘に勉強で無駄はないと教えています。医師だって、日進月歩の勉強勉強、人間ずっと勉強です。考えかたを広げるために、超えた土を作るためにどんな学問も必要だと思います。医師だって、医療の勉強だけではいけないと思います。この本は楽しそうで興味がわきました。
by あいこ (2018-02-06 08:27) 

Kim

あいこさん、コメントありがとうございます。

仰るとおりですね。勉強は本当は面白い物のはずですよね。分からないことが分かるようになるって楽しいです。

by Kim (2018-02-06 09:00) 

はまなみ

最近思う事として、臨床外来や研究などは学会の資料として患者さんの病的事例が必要なのかと。救急など、常に観察が必要な時は、介護士は病院に行く前に救急士に繋げる為に少しでも見て病的観察が出来る様にしたいです。バイタルはもちろん、脳梗塞なら発見、麻痺や呂律、意識障害など。自宅でも出来る判断を焦らず出来る観察ですかね。
by はまなみ (2018-02-16 07:55) 

Kim

はまなみさん、コメントありがとうございます。

細かい検査をしなくても患者さんの状態はある程度分かります。それは病院にいない人でも出来ることです。

by Kim (2018-02-16 09:02) 

はまなみ

なぜかと、昔、准看のインターンですか?医院に勤めて、身体壊して辞めてしまい、習った仕事を活かされたら良いと思いまして、縁があり老人ホームにいます。観察がしたいのか、看護師さんと話し込んでます。
by はまなみ (2018-02-16 21:01) 

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