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亜鉛を測りましょう [医学関連]

 私は高齢の患者さんを受け持つことが多いので、ルチンで亜鉛を測っています。ルチンとは、こうだったらこうするという様な自動的に行う行動のことです。

 こちらの文献を読んでいただけば良いのですが、亜鉛を是非測りましょう。

 要約すると以下の通りです。

・亜鉛は300以上の酵素反応に必要な微量元素です。
・主に蛋白合成が盛んな部位で必要になります。
・日本人、特に高齢者は亜鉛が不足しやすいです。
・診断は容易で、亜鉛不足が疑われる症状があり、血清亜鉛濃度が低ければ(正常値以上であっても80以下は潜在性不足として治療します)治療の適応です。
・治療も容易で、亜鉛の製剤がありますので、それを飲んでもらうだけです。
・色々な疾患の合併症の予防になったり、疾患の状態を良くする場合もあるようです。

 今まで一人だけですが、全然関係ないことで入院して、亜鉛が低値だったので亜鉛の薬(当院はポラプレジンク)を処方したところ、入院する前より元気になったと喜ばれたことがあります。亜鉛の治療のおかげかどうかは分かりませんが、そう言う症例は確実にあるとのことです。

 採血には専用の容器が必要なので、入院後落ち着いてからの採血になりますが、救急外来で採血しても良いかなあと思っています。

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