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検査はあくまで判断材料の一つです [医学関連]

 インフルエンザが特にそうなっていますが、病気の診断に検査は必須ではありません。診断は医師が行う物で、採血やレントゲン、エコーなどは判断材料の一つでしかありません。インフルエンザの検査をしなければ、インフルエンザの治療をしてはならないという法律もありません。

 ちなみに、インフルエンザの検査は、インフルエンザウイルスの抗原を調べているだけで、「鼻粘膜(それも、あの棒が当たったところだけ)にインフルエンザウイルスがいた」と言う事を示すだけです。ウイルスがいた(それも形跡だけで、今もウイルスが活動しているかどうかも分かりません)だけでは感染したとは言えません。ウイルスが身体に侵入して増え、悪さをしたと言うことがあって初めて感染したと言えます。インフルエンザの検査は、そのどれも証明していません。言い換えれば、「お前はこの家の玄関に立っていた。この家で盗難の被害があったので、お前が犯人だ!」と言うのと同じなのです。インフルエンザと診断するためには、熱があって、全身倦怠感があって、インフルエンザの症状があるなあ、、、他の病気の可能性は低いし、家族がインフルエンザと診断されているらしい、、、、、、、と言うような情報が必要です。逆に言えば、その情報さえあれば、検査はいりません。

 本来はインフルエンザかも?と思えば家でじっとしているのが一番です。なのに、病院へ行って検査をしてもらえなんて、、、、、、、もしインフルエンザであれば、人にうつす可能性がありますし、インフルエンザでなければ、検査は意味がありませんし、病院でインフルエンザをもらうことになるかも知れません。

 検査をすべきかどうかは、非常に高度な判断なんだと言う事ご理解いただければ幸いです。

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