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ロセフィンによる偽胆石があります [医学関連]

 セフトリアキソン(ロセフィン)によって胆石が出来るなんて知りませんでした。

 日本消化器内視鏡学会雑誌に載っています。こちらの文献です。要約させていただきます(原文はネットでは見られません)。

ロセフィンは尿中に60%、胆汁中へ40%未変化体のまま排泄される。
胆汁中のカルシウムイオンと結合し、析出するために胆石が出来る(偽胆石)。
2g/日以上の投与で出来る(in vitro)。
投与開始後6日以内に出現し、投与量減量、あるいは中止で16ー18日で消失する。
多くは小児に大量投与した場合。
腎不全患者では半減期が正常の6ー9時間から14時間に延長。
透析ではほとんど除去されない。

 よって、透析患者さんにロセフィンを用いた場合には、この疾患の可能性があることを覚えておきましょう。すぐ手術ではないことも。


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コメント 2

もも

勉強になります
ロセフィン (セフトリアキソンNa)当院で使っています!

by もも (2014-06-27 01:16) 

Kim

ももさん、コメントありがとうございます。

1日一回投与で良いから、外来でも使いやすいですし、良い薬ですよね!

でも、ちゃんと適応がある人に投与しているかと言ったら、、、、、まだまだ勉強が必要ですね。

by Kim (2014-06-27 06:40) 

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