電気ショック直前の波形再チェックは必要か? [医学関連]
心肺蘇生の講習会では、心室細動に電気ショックをかける場合に安全確認をすることを強調しています。例えばACLSプロバイダーマニュアルP.64には「この通りにする必要はないが」としながら「離れて。3つ数えて除細動を行います」「1、2、3ショック」と書かれています。1は自分、2は他の人が患者さんやベッドに触れていないかを確認し、3は患者さんの胸に酸素が流れていないかを確認しなさいという意味です(1は自分、2は呼吸管理をしている人と酸素、3はその他の人でも構いません)。
そして、何故かその次に心電図モニターを見て、「心電図はVF継続です!」と言ってからでないと電気ショックのボタンを押してはいけないと言われます。時には、その時に正常洞調律に戻っていたりして、内部放電お願いします!とか言わないと不合格になっちゃいます。
今回は、この「モニターVF継続しています!」が必要かどうかについて考えます。
電気ショックは心室細動か無脈性心室頻拍以外にはかけてはいけないので、心室細動や無脈性心室頻拍かどうかチェックは必要です。
しかし、再チェックが必要と言うことは、「1、2、3ショック!」と言っている間に脈が戻る可能性があると言うことですよね、、、、
「心室細動」「自然」で検索すると色々出てきました。全て、心室細動は自然に元に戻らないと書かれています。例えば大阪医科大学外科学講座胸部外科学教室のページに書かれています。
しかし、こちらには心室細動が自然に戻った症例が載っています。が、「心室細動が自然に消えることは滅多にない。いくつかのリエントリー回路(reentrant wavefronts)があり、それぞれが独立して存在し、それら全てが同時に消失する可能性は低いからである。」と書かれています。
胸骨圧迫の中止から、ショックを実際にかけるまでの時間は短い方が良いことはエビデンスがあります。1秒でも短い方がいいんです。だったらいらなくね???と思います。VFかどうかモニターを見て(見るのにも結構ややこしい姿勢をとらないといけませんよね)、VF継続しています!と言う時間がもったいない、、、、、、どうでしょうか?
そして、何故かその次に心電図モニターを見て、「心電図はVF継続です!」と言ってからでないと電気ショックのボタンを押してはいけないと言われます。時には、その時に正常洞調律に戻っていたりして、内部放電お願いします!とか言わないと不合格になっちゃいます。
今回は、この「モニターVF継続しています!」が必要かどうかについて考えます。
電気ショックは心室細動か無脈性心室頻拍以外にはかけてはいけないので、心室細動や無脈性心室頻拍かどうかチェックは必要です。
しかし、再チェックが必要と言うことは、「1、2、3ショック!」と言っている間に脈が戻る可能性があると言うことですよね、、、、
「心室細動」「自然」で検索すると色々出てきました。全て、心室細動は自然に元に戻らないと書かれています。例えば大阪医科大学外科学講座胸部外科学教室のページに書かれています。
しかし、こちらには心室細動が自然に戻った症例が載っています。が、「心室細動が自然に消えることは滅多にない。いくつかのリエントリー回路(reentrant wavefronts)があり、それぞれが独立して存在し、それら全てが同時に消失する可能性は低いからである。」と書かれています。
胸骨圧迫の中止から、ショックを実際にかけるまでの時間は短い方が良いことはエビデンスがあります。1秒でも短い方がいいんです。だったらいらなくね???と思います。VFかどうかモニターを見て(見るのにも結構ややこしい姿勢をとらないといけませんよね)、VF継続しています!と言う時間がもったいない、、、、、、どうでしょうか?
関西で一応ICLSディレクターしています。
2005の走りの頃までは忠実に確認していましたが、指導しなくなりました。理由は先生が指摘されている通りです。
最終確認をしている人を修正しませんが、除細動に慣れていない人に余計な手順と考えます。慣れてくれば当然波形に目が行きますし、指導する必要性を感じません。
目的次第、受講生次第でよいのではないでしょうか。
by ハッスル (2013-07-20 01:02)
ハッスル先生、コメントありがとうございます。
どちらでも良いとしてしまうとこのブログの意義がないので(^^)、しょうもないことにこだわっています。私もコースでは特にどちらでもいいと思います。波形チェックは教えるんだ!と言うコースであればそれに従っています。
何をするにも根拠を知った上でやりたいと思っています。
私も今関西にいますので、今後もよろしくお願いいたします。
by Kim (2013-07-20 09:08)