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高カリウム血症の治療(その2) [医学関連]

みいちゃん 「昨日の記事を見た、まりのさんがニューヨークから緊急来日されました。今日はまりのさんと一緒にお話ししましょうか。」
まりのさん 「私はアメリカで医師をしているPalu. L. Marinoと申します。昨日の件について私の意見を聞いていただけないでしょうか。できれば、私もAKB48のメンバーに、、、、」
みいちゃん 「是非!と言いたいんですが、男性はメンバーになれないと思います!ごめんなさい。」
まりのさん 「それでは、私と名前が似ている麻里子さんに読んでいただきます。時差ぼけでちょっと眠いんです。」
麻里子さん 「高カリウム血症の治療としてまりのさんは以下を勧めています(ICU Book 3rd edition, P.619-620)。
・高カリウム血症が重症(7mEq/L以上)で、心電図変化(P波の消失、QRS幅の増大)があれば、グルコン酸カルシウム10mlを3-5分かけて注射します。これは20分から30分ぐらいしか効果がありません。
・高カリウム血症がジギタリス中毒によるものであれば,カルシウムは禁忌で,マグネシウムを2g静注し、ジギタリスの特異抗体を必要なら投与します。
・循環動態の不安定な患者さんに高カリウム血症を認めれば、塩化カルシウムを推奨します。グルコン酸カルシウムよりもカルシウムイオンが3倍以上含まれていて、心収縮や末梢血管の緊張に良い影響を与えることが示されているからです。」
まりのさん 「お土産にジギタリス抗体を持ってきました!欲しいでしょう!!」
みいちゃん 「、、、、、、」
麻里子さん 「欲しいです!(何に使うのかわかんないけど,日本にはないらしいから、、、、)」

れいな 「高カリウム血症はとても危険なんですよね。だったら重症じゃなくてもカルシウムをうっておけば安心じゃないんですか?」
まりのさん 「良い質問ですね!カルシウム自体に危険が潜んでいるんです。カルシウムは血管収縮と重要臓器の虚血をきたします。心拍出量が減少している人では特に危険が高いです。カルシウムを投与しすぎると,細胞内のカルシウム濃度が高くなり、細胞がやられてしまいます。」
れな 「特にショック状態の人ではですよね。」
まりのさん 「そのとーり!」
れな 「何故児玉清さんをご存じなんでしょうか?」
まりのさん 「実は私日本語得意なんです。カルシウムの静注は危険な行為だと認識しておく必要があります。が、日本では特に、、、、、」
じゅりな 「何ですか??」
まりのさん 「大量輸血後にカルシウムを投与する人がいますが、、、、、、、、これは次回にしましょう。」
たかみな 「それってミニスカートの法則って言うんですよね!見えそうで見えないから見たくなる。次回も絶対読みたくなります!プレゼンの基本ですね!」

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Hirosuke

見習い【食生活アドバイザー】の【薬師丸ひろ子】です。

手元の本によれば、今回の記事に登場したミネラル達の役目は以下の通りです。

カリウム (K)
http://tada-de-english.blog.so-net.ne.jp/2011-10-02

カルシウム (Ca)
http://tada-de-english.blog.so-net.ne.jp/2011-09-22

マグネシウム (Mg)
http://tada-de-english.blog.so-net.ne.jp/2011-10-04

以上、現場から元Marikoでした。

by Hirosuke (2011-10-08 22:46) 

こんばんは

直接ブログの内容に関係なくて恐縮ですが、友人がとある整形外科病院で、バナナダイエットなるものを推奨していたという話を聞きます。いまだにそのような内容を、しかも病院でそのようなことを勧めているのに驚きました。友人には考え直した方が良いと意見しました。
バナナダイエットの是非は兎も角、医師であれば栄養学にも精通しているとは限らないと改めて思いました。
個人的な見解ですが、糖尿病などの栄養代謝疾患、それ以外ならよほど栄養学に関心のある医師でなければ、医師であれば栄養学にも精通しているとは限らないと思っていますが、実際のところはどうでしょうか?
by こんばんは (2011-10-09 00:00) 

Kim

Marikoさん、代読したり,現場に行ったりと大変ですね!

色々な作用があるんですね、、、勉強になりました。

これからもセンターとして現場中心主義で頑張ってくださいね!

スタジオからみいちゃんでした〜。

by Kim (2011-10-09 10:27) 

Kim

こんばんはさん、コメントありがとうございます。

これは難しい問題です。長くなるので記事にさせていただきます。貴重なご意見ありがとうございました。

by Kim (2011-10-09 10:28) 

こんにちは

返信ありがとうございます。
ただ今回私が思ったことは、医師であれば栄養学にも精通している。という認識が、少なくとも一般の方々はそう認識しております。しかし、実際はどうなのだろうかということを疑問に感じた次第です。記事の題材の検討までして頂き、大変嬉しく思いました。ありがとうございます。
by こんにちは (2011-10-09 16:00) 

Kim

こんにちはさん、明日記事がアップされますので読んでくださいね。

それから、医師は何でも知っているとは思わないでいただきたいです。もちろん出来るだけのことを知るよう努力はしていますが、範囲が広すぎて無理です。

AKB48のアンダーガールズ専門であれば、メディア選抜の人までは詳しく分かりません。ましてやSKE48やHTK48まで、、、、

昔の医者は何でも診てくれた、とよく言われますが、昔は分からないことが多く、死んでいった人も多かった(今も変わらないかも知れませんが)と言う事を理解いただければ幸いです。
私が卒業した頃、肝炎は、A型、B型、非A非B型だけでした(Dと言うのもありましたが)。今はH?I?までありますよ。MRIも出たばっかりでしたが、様々な撮像法が出てきて、専門の人じゃないととても分かりません。

by Kim (2011-10-09 18:10) 

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