過換気は避けましょう [CPRの基礎]
心肺蘇生中の現場を一度冷静に見学してみて下さい。ほぼ100％、患者さんは過換気になっています。過換気はいけないと言う事になっていますので、注意しましょう。
アメリカ心臓協会は以下のようにガイドラインで述べています。こちらにあります。
「Ventilation After Advanced Airway Placement」
Except for respiratory rate, it is unknown whether monitoring ventilatory parameters (eg, minute ventilation, peak pressure) during CPR will influence outcome. However, positive-pressure ventilation increases intrathoracic pressure and may reduce venous return and cardiac output, especially in patients with hypovolemia or obstructive airway disease. Ventilation at high respiratory rates (>25 breaths per minute) is common during resuscitation from cardiac arrest. In animal models, slower ventilation rates (6 to 12 breaths per minute) are associated with improved hemodynamic parameters and short-term survival.
Because cardiac output is lower than normal during cardiac arrest, the need for ventilation is reduced. Following placement of an advanced airway, the provider delivering ventilations should perform 1 breath every 6 to 8 seconds (8 to 10 breaths per minute) without pausing in applying chest compressions (unless ventilation is inadequate when compressions are not paused) (Class IIb, LOE C). Monitoring respiratory rate coupled with real-time feedback during CPR may result in better compliance with ventilation guidelines.
突然ですが、久しぶりのOPコースを。OPはOtaku Providerと言う意味です。
問題 ACLSの気道管理のビデオで、「過換気にならないようにしましょう」と何度言っているか。
問題 ナレーターをしている人の名前は、ペリー・カートンである。
答えは次回ですが、要するにアメリカでも過換気にしている人が多いので、何度も言っているのでしょう。皆さんも気をつけましょう。
「高度な気道確保後の換気」
呼吸回数を除いて、心肺蘇生中の呼吸のパラメータ（分時換気量や最高気道内圧など）が予後にどのような影響を与えるかはよく分かっていない。しかし、陽圧換気が胸腔内圧を高め、静脈還流と心拍出量を減らすことは、特に循環血液量減少や閉塞性気道疾患で著明である。呼吸回数が多い（1分間に25回を超える）換気は、心停止の蘇生中によく見られる。動物実験では、より少ない呼吸回数（1分間に6-12回）にすると、血行動態と短期間の生存率を改善させることが示されている。
心停止中の心拍出量は、正常な状態よりも少ないために、換気の必要量は減少している。高度な気道管理器具の留置後には、換気を行う救助者は、胸骨圧迫の中断を行わず（胸骨圧迫を中断しないと換気が上手く行えない場合を除く）6-8秒に1回（1分間に8-10回）の換気を行うべきである（Class IIb,、LOE C）。心肺蘇生中はリアルタイムに呼吸数が適切かどうか教えてくれるモニターを用いると、換気のガイドラインにより近くなるかも知れない。
また、CoSTRと言うガイドラインの基礎となる文書には、心肺蘇生を中止したら生き返ったと言う症例報告が紹介されています（2005年版だけかも知れません）。
過換気は避けましょう。実習されると分かりますが、6秒に1回の換気というのは結構少ないです。胸骨圧迫が正しい速度で行われていれば、10回に1回換気すれば良いです。早すぎる人にこれを注意するのは難しいので、是非この速度でやって下さいというペースメーカーを売り出して欲しいです。
アメリカ心臓協会は以下のようにガイドラインで述べています。こちらにあります。
「Ventilation After Advanced Airway Placement」
Except for respiratory rate, it is unknown whether monitoring ventilatory parameters (eg, minute ventilation, peak pressure) during CPR will influence outcome. However, positive-pressure ventilation increases intrathoracic pressure and may reduce venous return and cardiac output, especially in patients with hypovolemia or obstructive airway disease. Ventilation at high respiratory rates (>25 breaths per minute) is common during resuscitation from cardiac arrest. In animal models, slower ventilation rates (6 to 12 breaths per minute) are associated with improved hemodynamic parameters and short-term survival.
Because cardiac output is lower than normal during cardiac arrest, the need for ventilation is reduced. Following placement of an advanced airway, the provider delivering ventilations should perform 1 breath every 6 to 8 seconds (8 to 10 breaths per minute) without pausing in applying chest compressions (unless ventilation is inadequate when compressions are not paused) (Class IIb, LOE C). Monitoring respiratory rate coupled with real-time feedback during CPR may result in better compliance with ventilation guidelines.
突然ですが、久しぶりのOPコースを。OPはOtaku Providerと言う意味です。
問題 ACLSの気道管理のビデオで、「過換気にならないようにしましょう」と何度言っているか。
問題 ナレーターをしている人の名前は、ペリー・カートンである。
答えは次回ですが、要するにアメリカでも過換気にしている人が多いので、何度も言っているのでしょう。皆さんも気をつけましょう。
「高度な気道確保後の換気」
呼吸回数を除いて、心肺蘇生中の呼吸のパラメータ（分時換気量や最高気道内圧など）が予後にどのような影響を与えるかはよく分かっていない。しかし、陽圧換気が胸腔内圧を高め、静脈還流と心拍出量を減らすことは、特に循環血液量減少や閉塞性気道疾患で著明である。呼吸回数が多い（1分間に25回を超える）換気は、心停止の蘇生中によく見られる。動物実験では、より少ない呼吸回数（1分間に6-12回）にすると、血行動態と短期間の生存率を改善させることが示されている。
心停止中の心拍出量は、正常な状態よりも少ないために、換気の必要量は減少している。高度な気道管理器具の留置後には、換気を行う救助者は、胸骨圧迫の中断を行わず（胸骨圧迫を中断しないと換気が上手く行えない場合を除く）6-8秒に1回（1分間に8-10回）の換気を行うべきである（Class IIb,、LOE C）。心肺蘇生中はリアルタイムに呼吸数が適切かどうか教えてくれるモニターを用いると、換気のガイドラインにより近くなるかも知れない。
また、CoSTRと言うガイドラインの基礎となる文書には、心肺蘇生を中止したら生き返ったと言う症例報告が紹介されています（2005年版だけかも知れません）。
過換気は避けましょう。実習されると分かりますが、6秒に1回の換気というのは結構少ないです。胸骨圧迫が正しい速度で行われていれば、10回に1回換気すれば良いです。早すぎる人にこれを注意するのは難しいので、是非この速度でやって下さいというペースメーカーを売り出して欲しいです。
久々のACLS-OPネタですね～楽しみにしてました。
新しいDVDでのOPネタを私も探してみたいと思います(^^)
by Kite (2011-09-20 13:03)
Kiteさん、コメントありがとうございます。
OPもネタがないか探しているのですが、あまりなかったんで、、、、
これからもよろしくお願いいたします。
by Kim (2011-09-20 13:12)