SSブログ

ヒポクラテス症候群 [医学関連]

 この記事でコメント頂いたので解説?します。

 医者は色々な病気の人を診させて頂きます。失礼になるかも知れませんが、とても興味深い事も多いです。その中で、あれ?これ自分にもあるぞ、、、、俺ってこの病気???と心配になる事があります。

 本やネットで調べます。あれ?これも当てはまる、もしかして、これも???ガーン!!

 と言うのをヒポクラテス症候群と言います。こちらのブログが分かりやすいです。とすると後の解説は意味ないですが(^.^)。

 一番有名なのは、筋萎縮性側索硬化症と言う病気の初期症状です。

 1つの症状として「線維束性収縮」と言うのがあります。英語ではfasciculationと言います。例えば舌がぐにゃぐにゃ、、、と早く細かく動きます。初期症状として手、足、舌に現れるとあります。
 これは良性のものがあり、それだけでは病的ではないのですが、舌が振るえ、、、、、手も!(飲みすぎだったりして)、、、、そう言えば、最近ちょっと飲み込みにくい、、、、と心配になってしまいます。アミトロになってしまった、、、、と。

 これを医聖ヒポクラテスにちなんで??ヒポクラテス症候群と言います。

 筋萎縮性側索硬化症の発症率は1万人に1人ぐらい(UpToDateには10万人に3名程度とありましたが、日本は多いようです)だそうで、それほどまれな病気ではありません。鹿児島市は60万都市ですが。毎年60人の人がこれになっていると言う事です。

 筋萎縮性側索硬化症はホーキング博士がかかっている病気で、頭は全く障害されないのですが、運動機能が障害されます。Amyotrophic lateral sclerosisなので、ALSとかアミトロとか言われます。神経がやられるので筋肉がしぼんで行きます。難病の1つです。
 突然耳が聞こえなくなった先生が、突発性難聴だ!と宣言し、耳鼻科にかかった所、大きな耳垢がつまっていたとか。

 耳掃除ぐらいしましょうね。

 最近は耳かき小町と言う女性もいるそうですから、面倒な場合には是非!

nice!(5)  コメント(2) 
共通テーマ:学問

nice! 5

コメント 2

ふーこ*

こんばんは。
なるほど。医師の方は、患者さんが訴える症状から
「自分も同じ・・・まさか!?」と、感じることがあるのですね。
うーん・・!おもしろいですね。
私の場合、特に脳外科だった為に、脳腫瘍、神経膠腫、膠芽腫
などの病名を目にすることが多かったので、なんだか
自分も罹りそう・・・などという、そんな幻覚にも似た
思い込み状態になっていたのだと思います。

思い込みと言えば、こんな患者さんがいました。
ある日「車の運転中に突然目の前が歪んだ!」と訴え
飛び込みで診察に来院された男性。
しかし、結果コンタクトレンズがずれただけという・・・。
落ち着いて考えれば分かりそうなのに、よほどびっくりしたのでしょうね☆

by ふーこ* (2011-06-16 01:48) 

Kim

ふーこ*さん、コメントありがとうございます。

毎日接していると自分もそうなってしまったのかな、、、、と思う事はあると思います。自然な事でしょう。

医者でも自分や自分の家族の事は診断できないと言われていますので、普通の方が焦るのは全く問題ないです。
by Kim (2011-06-18 01:26) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。