移植医療が少し変わります [医学関連]
私は院内移植コーディネーターと言うのをさせて頂いています(と言っても名前だけですが)。先日その会合がありました。
その会合は、参加者に移植についての知識を持ってもらうことが一番の目的です。よって毎回色々な講演があります。少し紹介しましょう。
今年の夏に新しい法律が施行されます。詳しくはこちらを御覧下さい。
最も大きな改正は、15歳未満の子供からも臓器提供が出来るようになることです。
移植医療には様々な問題点があります。
移植医療についてちょっと勉強してみましょう!
日本において、このような改正がされたのは、2008年に出されたイスタンブール宣言と言うのがきっかけです。
以下は抜粋です。
5.国や地域は、自国あるいは近隣の協力の基に、臓器を必要とする者のために必要な数の臓器 を確保し、臓器提供の自給自足を達成するための努力をすべきである。
a. 国家間の協力関係を構築することは、弱者が保護され、ドナーやレシピエントの関係が一方 的に構築されるのではなく、人々の間での平等が促進され、一連の原則に反しない限りにおいて、一国家による自給自足体制と矛盾するものではない。 b. 国外患者への治療は、それによって自国民が受ける移植医療の機会が減少しない場合にのみ許容される。
要するにアメリカなどへ日本人が行って、臓器移植を受けることは今後避けましょうと言うことです。
しかし、今まで(本当は今年の7月までですが)15歳未満の小児は臓器移植が出来ませんでした。その理由は色々ですが、ひとつは民法です。臓器移植は遺言となるようで、15歳未満の小児の遺言は認められていません。よって、15歳未満の小児が臓器提供者になることはなかったのです。
こちらも参考にして下さい。
その会合は、参加者に移植についての知識を持ってもらうことが一番の目的です。よって毎回色々な講演があります。少し紹介しましょう。
今年の夏に新しい法律が施行されます。詳しくはこちらを御覧下さい。
最も大きな改正は、15歳未満の子供からも臓器提供が出来るようになることです。
移植医療には様々な問題点があります。
移植医療についてちょっと勉強してみましょう!
日本において、このような改正がされたのは、2008年に出されたイスタンブール宣言と言うのがきっかけです。
以下は抜粋です。
5.国や地域は、自国あるいは近隣の協力の基に、臓器を必要とする者のために必要な数の臓器 を確保し、臓器提供の自給自足を達成するための努力をすべきである。
a. 国家間の協力関係を構築することは、弱者が保護され、ドナーやレシピエントの関係が一方 的に構築されるのではなく、人々の間での平等が促進され、一連の原則に反しない限りにおいて、一国家による自給自足体制と矛盾するものではない。 b. 国外患者への治療は、それによって自国民が受ける移植医療の機会が減少しない場合にのみ許容される。
要するにアメリカなどへ日本人が行って、臓器移植を受けることは今後避けましょうと言うことです。
しかし、今まで(本当は今年の7月までですが)15歳未満の小児は臓器移植が出来ませんでした。その理由は色々ですが、ひとつは民法です。臓器移植は遺言となるようで、15歳未満の小児の遺言は認められていません。よって、15歳未満の小児が臓器提供者になることはなかったのです。
こちらも参考にして下さい。
角膜移植は結構な数行ってきましたが、その他の臓器移植ってまったくの不勉強な領域です。。。。
、
by べひん (2010-03-18 10:23)
移植医療は、問題が山積みでしょうね。特に倫理的側の方は反対意見が多いのではないでしょうか?
脳死と判定されていて意識を取り戻したと言うのは、聞いた事があります。
脳死と判定されても、体が動いたとか…(多分、ラザロ兆候だと思います)
by shiraisi (2010-03-18 11:07)
べひんさん、コメントありがとうございます。
角膜移植についてお詳しいんですね。色々教えて下さいね!
by Kim (2010-03-18 13:05)
shiraisiさん、コメント&nice!ありがとうございます。
現在は脳死判定が非常に厳密に行われています。
よって脳死と診断されたのに、意識を取り戻すと言う事はありません。それから、脳死判定は結構患者さんにも負担をかけます(人工呼吸器を外してテストしたりします)ので、現在は臓器医師欲のドナーとなる場合にしか行われません。
それ以外の脳死と言う診断は厳密なものではありませんので、この場合の脳死とは区別すべきかも知れません。
それから脳が死んでいても、脊髄が生きている場合には、患者さんが動く事もあります。
死の定義と言うのは色々難しいです。
by Kim (2010-03-18 13:08)
Kim先生…運動頑張ってるんやね!お医者さんの仕事はストレスたまるやろうけど、食生活も気をつけてね☆先生は、エライ先生なんやね!移植コーディネーターって、選ばれたお医者さんがなれるんでしょ?
あたし…提供カード持ってるよー!あたしが、脳死になったら…あたしの臓器で良ければ、使ってねf^_^;
by じゅり (2010-03-18 18:35)
移植コーディネーターですか?
かっこいい!!
しかし、シビアなお仕事でしょう・・・。
脳死判定・・・。
数年前とは全く違うのでしょうね・・・。
人の命は様々な形で存在する。
といった、奥深いところでもあり、人々の人情が入り混じるところ。
難しい問題ですね・・・・・。
色々なところで、たくさんの人が、議論してくれたら良い内容だと個人的に思います。
ドナーカードかぁ・・・・・・
by れもん (2010-03-18 20:35)
移植問題は、日本を中心に大きく世界で問題になっていますね(^^;)
特に東南アジアでは、臓器売買が深刻な問題になっています。
もちろん、国内で出来るようになれば良いのですが、これは倫理的な問題が大きく立ちはだかっています。
特に、小さな子供のドナーとなると、親・親族などの問題もあるので、今回の移植法の改正で抜本的に見直される事を願うばかりです(^^)
ちなみに、私もドナーカード持っています(^^)家族の了解も取っていますが、土壇場でどうなるか分からないので、カードに一筆、”必ずドナーとなります。よろしく”と、書いています(^^)
by さうざんバー (2010-03-19 00:25)
臓器移植は様々な問題を抱えて、難しいでしょうね。
親なら我が子が移植が必要になったら、どんな事をしても助けたいと思うでしょうし、逆に脳死になったからと言って、うちの子の臓器を使ってくださいとは言えないのが本音かと思います。
かって、札幌医大で心臓移植が行われた後、賛否両論が渦巻きましたが、当時臓器移植について批判的な本を出していた方が、今は同一人物の意見かと思うほど肯定しています。
医学の進歩と時の流れでしょうか。
by andante (2010-03-19 01:38)
じゅりさん、コメントありがとうございます。
確かにコーディネーターは選ばれた人がなりますが、クラスの係みたいなもので、偉いとかはありません。
提供カードをお持ちなのは素晴らしいですね!私も持っていなかったので、実は申し込みました。
by Kim (2010-03-19 09:01)
れもんさん、コメントありがとうございます。
本当のコーディネーターの方は専門でやられていますが、私は「院内」コーディネーターです。じゅりさんのコメントに書きましたが、クラスの係程度の事です。
しかし、その係になる事で移植に対する興味が湧きましたし、院内の人にも広めて行く必要性を感じましたので良かったです。
ちなみに、会合に出ると交通費と手当て(わずかですが)が出ます。税金から出ているので責任重大です。
by Kim (2010-03-19 09:04)
さうざんバーさん、コメント&nice!ありがとうございます。
臓器は限られた数しかありませんから、どう配分するかは難しいですよね。
先日WOWWOWでタイタニックを見ましたが、救命ボートが明らかに足りない場合、誰を載せるのか、、、、、簡単に決められません。
by Kim (2010-03-19 09:15)
andanteさん、コメントありがとうございます。
学術的な問題だけで決められないので難しいですよね。例えばイギリスでは40歳以上だったかの人は透析を受けられないとか、、、、
政治家のお金がどうとか、そういう話をする前に、もっと話しあって欲しい事がたくさんありますね。
by Kim (2010-03-19 09:17)