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人工呼吸中に鎮静は必要か? [医学関連]

 人工呼吸は、通常口から気管まで管を入れて、人工呼吸器(正しくは人工換気器かもしれません)により空気(よりも酸素濃度が多い事が多いですが)を送ることです。

 重症患者さんに多く行われています。また、様々な病気により自分で呼吸ができなくなった方にも使われます。

 当然ながら、口から喉へ管が入っていると言うこと、外から無理やり空気を入れられていることなどからかなりの苦痛を伴います。よって通常は鎮静剤を使うことが多いです。

 今回はこの鎮静について考えてみましょう。

 原文はこちらです。

 以下のような事が分かったそうです。

(1)鎮静を受けていなかった患者さんは、人工呼吸を必要と必要としない日数が長かった(平均13.8日vs9.6日)。
 よく分からないのですが、つまりは人工呼吸から早く離脱できたと言うことだと思います。入院期間が全員一緒じゃないと思いますから、、、、

(2)集中治療室にいる日数が短かった。
 集中治療室は早く出た方が良いに決まっています。

(3)人工呼吸に伴なう合併症の発生率は同じだった。
 自己抜管と言って、自分で管を抜いてしまう事も多くならなかったと言うことです。

(4)興奮性のせん妄(Agitated delirium)は多くなった。

 医療費の問題でこういう話が出るのかも知れませんが、、、、個人的には人工呼吸中は鎮静して欲しいです。苦しそうですから、、、、

 マイケル・ジャクソンさんで有名になったプロポフォールはよく使われます。
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yangt3

循環器領域では、心不全の診療に
NPPV、CPAPマスクによる治療を積極的に行ってます.
高齢者の方も多いので、できるだけ鎮静や気管挿管を
避けるようにと思っています.(決して無理はしませんが)
by yangt3 (2010-02-28 22:23) 

Kim

yangt3さん、コメント&nice!ありがとうございます。

可能であれば気管挿管しない方が良いですよね!

by Kim (2010-02-28 22:43) 

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