処方せんの記載方法について [医学関連]
この記事の続きです。医局に回覧として資料があったので、、、、、
こちらのNo.9には、成分表示か、製剤の総量表示なのかでミスがあった事例が紹介されています。
ワライトマラフェン顆粒10% 1500mg 分3
ワライトマラフェン顆粒10% 1.5g 分3
と書いた場合、どっちも同じ意味みたいですが、、、、ワライトマラフェン顆粒と言う薬そのものを1.5g出すのか、その主成分ukeruacid(10%なので1gには100mg入っています)を1.5g(製剤そのものは15gになります)出すのか、、、、間違えたそうです。
私は研修医の時に悩まされました。間違えやすいじゃん!!と思いました。
しかし、gで表示した場合には、製剤の総量、mgで表示した場合には成分の事であると習いました。間違えるのが悪いんじゃないでしょうか???500mg出したい場合でも、製剤の総量であれば、0.5gと書くのです。10mgでも0.01gと書いています。
タウリン1000mgと宣伝でも言っているじゃないですか、、、、、1gと言わないで、、、まさか、リポビタンDそのものが1000mgしか入っていないなんて誰も思いませんよね。
そして、こちらのNo.12には、前回記事にした事が書かれています。
咳がとまーる顆粒10% 60mg 3×
咳がとまーる顆粒10% 0.6g 分3(どちらも同じ意味です)
これは、この薬の成分であるsuberisirazun acidを1回20mg(薬としては200mg)を1日3回と言う意味です。これを別の医師が1回60mgと勘違いしたと言う事ですが、、、、
これも常識ではないのでしょうか???
しかし、ミスが起こっているようですので、改善が必要と言う事で、報告書が出ています(こちらの平成22年1月29日の所からダウンロードして下さい)。
この報告書によれば、内服は1回量を書けと決まったようです。
現在は、以下のようになっています。
二日酔い用!すっきりエース錠 3錠 分3 毎食後 7日分
(「分3 毎食後」なんて書いている人いるんでしょうか?「79歳女性のおばあさん」みたいな言い方に思えますが、、、)
これをしばらくは以下のようにしなさいと言う事です(面倒ですね)。
二日酔い用!すっきりエース錠 1回1錠(1日3錠) 1日3回 朝昼夕食後 7日分
いずれはこうしたいんだそうな(在るべき姿)。
二日酔い用すっきりエース錠 1回1錠 1日3回 朝昼夕食後 7日分
不均等投与の場合(毎回飲む量が違う)はこうしたいんだそうです。
現在は以下の通りです。
リウマチの痛み飛んでけ〜錠 7錠(4−2−1) 分3 毎食後 7日分
しばらくは、、、
リウマチの痛み飛んでけ〜錠 朝4錠、昼2錠、夕1錠(1日7錠) 1日3回 朝昼夕食後 7日分
あるべき姿は、、、
リウマチの痛み飛んでけ〜錠 1回4錠 1日1回 朝食後 7日分
リウマチの痛み飛んでけ〜錠 1回2錠 1日1回 昼食後 7日分
リウマチの痛み飛んでけ〜錠 1回1錠 1日1回 夕食後 7日分
と言う事です。
散剤は今後総量を書きなさいと言う事です。
前置きが長かったですが、、、、私見です。まずあるべき姿と言う言葉が嫌ですね。あるべきって何故多くの意見も聞かず、現場で働いていないであろう人たちが勝手に決めて、あるべきと言えるのでしょうか???「当委員会の推奨する書き方」等の言い方が適切であると思います。姿って一体何の権利があってそんな事言っているんでしょう??
それから、最後の不均等投与なんて、、、、現場の人間の考える事ではありません。医師は何故字が汚いのか、何故処方せんを読みやすく書けないのか、それが分かっていません。カルテを見ると略語がたくさん書かれていますが、その方がすぐ書けるからです。
例えば、慢性閉塞性肺疾患と言う病気がありますが、外来カルテなどに毎回そう書いている医師はいないのではないかと思います。COPD(chronic obstructive pulmonary diseaseの略です)と書くでしょう。前回の記事で「7日分」と言うのを「7TD」と書く人、「寝る前」を「vds」と書く人がいることを紹介しましたが、 日分と書くのですら面倒なのです。薬の名前を3回も列挙するなんて、、、受け入れられるとはとても思えません。
それから、こうするのであれば、電子カルテやオーダリングシステム(パソコンで指示だけを出す。これに記録をする機能がつけば電子カルテになります)の変更が必要です。これを変更する費用はどうするのでしょうか???
ちなみにですが、薬の名前、成分名は全て架空のもので、実際には存在しません。こちらを参考にしました。
こちらのNo.9には、成分表示か、製剤の総量表示なのかでミスがあった事例が紹介されています。
ワライトマラフェン顆粒10% 1500mg 分3
ワライトマラフェン顆粒10% 1.5g 分3
と書いた場合、どっちも同じ意味みたいですが、、、、ワライトマラフェン顆粒と言う薬そのものを1.5g出すのか、その主成分ukeruacid(10%なので1gには100mg入っています)を1.5g(製剤そのものは15gになります)出すのか、、、、間違えたそうです。
私は研修医の時に悩まされました。間違えやすいじゃん!!と思いました。
しかし、gで表示した場合には、製剤の総量、mgで表示した場合には成分の事であると習いました。間違えるのが悪いんじゃないでしょうか???500mg出したい場合でも、製剤の総量であれば、0.5gと書くのです。10mgでも0.01gと書いています。
タウリン1000mgと宣伝でも言っているじゃないですか、、、、、1gと言わないで、、、まさか、リポビタンDそのものが1000mgしか入っていないなんて誰も思いませんよね。
そして、こちらのNo.12には、前回記事にした事が書かれています。
咳がとまーる顆粒10% 60mg 3×
咳がとまーる顆粒10% 0.6g 分3(どちらも同じ意味です)
これは、この薬の成分であるsuberisirazun acidを1回20mg(薬としては200mg)を1日3回と言う意味です。これを別の医師が1回60mgと勘違いしたと言う事ですが、、、、
これも常識ではないのでしょうか???
しかし、ミスが起こっているようですので、改善が必要と言う事で、報告書が出ています(こちらの平成22年1月29日の所からダウンロードして下さい)。
この報告書によれば、内服は1回量を書けと決まったようです。
現在は、以下のようになっています。
二日酔い用!すっきりエース錠 3錠 分3 毎食後 7日分
(「分3 毎食後」なんて書いている人いるんでしょうか?「79歳女性のおばあさん」みたいな言い方に思えますが、、、)
これをしばらくは以下のようにしなさいと言う事です(面倒ですね)。
二日酔い用!すっきりエース錠 1回1錠(1日3錠) 1日3回 朝昼夕食後 7日分
いずれはこうしたいんだそうな(在るべき姿)。
二日酔い用すっきりエース錠 1回1錠 1日3回 朝昼夕食後 7日分
不均等投与の場合(毎回飲む量が違う)はこうしたいんだそうです。
現在は以下の通りです。
リウマチの痛み飛んでけ〜錠 7錠(4−2−1) 分3 毎食後 7日分
しばらくは、、、
リウマチの痛み飛んでけ〜錠 朝4錠、昼2錠、夕1錠(1日7錠) 1日3回 朝昼夕食後 7日分
あるべき姿は、、、
リウマチの痛み飛んでけ〜錠 1回4錠 1日1回 朝食後 7日分
リウマチの痛み飛んでけ〜錠 1回2錠 1日1回 昼食後 7日分
リウマチの痛み飛んでけ〜錠 1回1錠 1日1回 夕食後 7日分
と言う事です。
散剤は今後総量を書きなさいと言う事です。
前置きが長かったですが、、、、私見です。まずあるべき姿と言う言葉が嫌ですね。あるべきって何故多くの意見も聞かず、現場で働いていないであろう人たちが勝手に決めて、あるべきと言えるのでしょうか???「当委員会の推奨する書き方」等の言い方が適切であると思います。姿って一体何の権利があってそんな事言っているんでしょう??
それから、最後の不均等投与なんて、、、、現場の人間の考える事ではありません。医師は何故字が汚いのか、何故処方せんを読みやすく書けないのか、それが分かっていません。カルテを見ると略語がたくさん書かれていますが、その方がすぐ書けるからです。
例えば、慢性閉塞性肺疾患と言う病気がありますが、外来カルテなどに毎回そう書いている医師はいないのではないかと思います。COPD(chronic obstructive pulmonary diseaseの略です)と書くでしょう。前回の記事で「7日分」と言うのを「7TD」と書く人、「寝る前」を「vds」と書く人がいることを紹介しましたが、 日分と書くのですら面倒なのです。薬の名前を3回も列挙するなんて、、、受け入れられるとはとても思えません。
それから、こうするのであれば、電子カルテやオーダリングシステム(パソコンで指示だけを出す。これに記録をする機能がつけば電子カルテになります)の変更が必要です。これを変更する費用はどうするのでしょうか???
ちなみにですが、薬の名前、成分名は全て架空のもので、実際には存在しません。こちらを参考にしました。
仕様を変更することで発生する様々な業務が
実際のところなんでしょう.
現場無視のような気がします.
もっと現場からの声を吸い上げて
上から目線はもうやめて欲しいですね.
by yangt3 (2010-02-14 12:00)
yangt3さん、コメント&nice!ありがとうございます。
変更するためにも色々な作業が生じるでしょうし、変更したために生じる間違いもあるでしょう。それは我々現場が悪いと言う事なんでしょうね。
by Kim (2010-02-14 17:00)