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死亡診断書について [救急専門医試験]

 日本救急医学会雑誌がネットで見られるようになり、平成10年度の問題が手に入りました。現在解答作成中です。

 救急科専門医の試験問題には死亡診断書に関する問題が良く出ます。救急の現場は人を救う場所であると同時に、沢山の人の死亡を確認する場所でもあります。

 今回は、これに関するヤマを紹介しましょう。

 まず普通に亡くなった場合には、死亡診断書を書きます。これは医師と歯科医師のみが発行できます(死産の場合には助産師も可能)。
 病院の外で亡くなったり、死因が不明だったり、と言う異常死(定義が色々なのですが)である場合には、まず警察に連絡し、検視をしてもらった後、死体検案書と言うのを発行します。

 書式はどちらも同じです。タイトルが「死亡診断書(死体検案書)」となっていますので、どちらかを線で消すだけです。


 試験に良く出るヤマとしては、、、、

 歯科医師は死体検案書を書けない。
 死亡診断書を書く時には、死体検案書と言う文字に線を引くだけで良い(押印は不要)。
 氏名が不詳の場合には、通称でも良い。

 その他色々あるのですが、、、、、Wikipediaによれば、、、、、記入の必要がない欄に斜線を引くのは、昔診断書を偽造して保険金詐欺を行った人がいたからだそうです。

 う〜ん、悪い事をする人は、色んな事を考えるのですね、、、、

 この書類を書く時には、その前に死亡宣告をします。そして、たった1枚の紙切れに少し記入するだけです。これでこの人の人生が終わってしまうなんて、、、、と感じる事が多いですが、これは医師にしか出来ない仕事なので、、、、


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shiraisi

記入するだけなのに、重い仕事ですね。
色々と勉強になりました。
by shiraisi (2009-10-20 19:05) 

Kim

shiraisiさん、コメント&nice!ありがとうございます。

書きたくない書類の一つですが、書かないで通れないものです。人生の重みを感じながら書くようにしています。

by Kim (2009-10-20 19:17) 

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