ナスビの色としゃっくり [医学関連]
時々しゃっくりが止まらないと言って来院される方がおられます。お酒の飲み過ぎ??じゃないです。本当に止まらないようです。患者さんは辛そうです。
が、こちらも実は辛いのです。しゃっくりを止める方法はないと言っても間違いでないでしょう。痛みに対しては痛み止め、痒みに対しては痒み止め、不眠に対しては睡眠薬(医療関係者は眠剤と言います)、便秘に対しては下剤、下痢には下痢止め、、、、、でもしゃっくりに対しては、止吃逆剤と言うのはありません。
困った物です。でも患者さんは辛いので何とかしなければなりません。
一般的には、驚かせるとか、コップの反対側から水を飲むとか言われていますよね。
まず薬を使うと言うのが病院らしいですよね。色々な薬が提唱されていますが、と言う事は逆にどれも決定的でないと言う事です。
以前の記事で紹介させて頂いたようにアセタゾラミドも有効らしいです。
その他、舌やのど、食道(チューブを入れてみる)、目などを刺激するのも良いらしいです。
天下のUpToDateにも色々ありました。「Overview of hiccups」と言う文献です。英語ではhiccupsと言うようですね。表があって、薬を使う以外に以下の物があると書かれていました。
Breathing into bag 袋の中へ息を吐く
Drinking from opposite side of glass コップの反対側から飲む
Swallowing granulated sugar 顆粒状の砂糖を飲む
Ice water gargles 冷たい水でうがいをする
Forceable traction on the tongue 舌を引っ張る
Biting on a lemon レモンをかじる
Catheter stimulation of nasooropharynx 鼻咽頭部をカテーテルで刺激する
Valsalva maneuver バルサルバ手技
Breath holding 息こらえ
Fright 恐怖
Noxious odors (inhaling ammonia) 有毒な匂い
有名な医学文献に、レモンをかじるとか、驚かせるとか、コップの反対側とか、、、、面白いですね。
この記事のテーマと全然関係ないじゃないか!と思われた方は、こちらをご覧下さい。二つ前の総理大臣の名前は??でも良いかも知れませんね。
こんな方法もあるようです。
何と!!68年間もしゃっくりが止まらなかった人もいたようです。
ちなみに、しゃっくりは左の横隔膜に起こっている事が多いようですね。
が、こちらも実は辛いのです。しゃっくりを止める方法はないと言っても間違いでないでしょう。痛みに対しては痛み止め、痒みに対しては痒み止め、不眠に対しては睡眠薬(医療関係者は眠剤と言います)、便秘に対しては下剤、下痢には下痢止め、、、、、でもしゃっくりに対しては、止吃逆剤と言うのはありません。
困った物です。でも患者さんは辛いので何とかしなければなりません。
一般的には、驚かせるとか、コップの反対側から水を飲むとか言われていますよね。
まず薬を使うと言うのが病院らしいですよね。色々な薬が提唱されていますが、と言う事は逆にどれも決定的でないと言う事です。
以前の記事で紹介させて頂いたようにアセタゾラミドも有効らしいです。
その他、舌やのど、食道(チューブを入れてみる)、目などを刺激するのも良いらしいです。
天下のUpToDateにも色々ありました。「Overview of hiccups」と言う文献です。英語ではhiccupsと言うようですね。表があって、薬を使う以外に以下の物があると書かれていました。
Breathing into bag 袋の中へ息を吐く
Drinking from opposite side of glass コップの反対側から飲む
Swallowing granulated sugar 顆粒状の砂糖を飲む
Ice water gargles 冷たい水でうがいをする
Forceable traction on the tongue 舌を引っ張る
Biting on a lemon レモンをかじる
Catheter stimulation of nasooropharynx 鼻咽頭部をカテーテルで刺激する
Valsalva maneuver バルサルバ手技
Breath holding 息こらえ
Fright 恐怖
Noxious odors (inhaling ammonia) 有毒な匂い
有名な医学文献に、レモンをかじるとか、驚かせるとか、コップの反対側とか、、、、面白いですね。
この記事のテーマと全然関係ないじゃないか!と思われた方は、こちらをご覧下さい。二つ前の総理大臣の名前は??でも良いかも知れませんね。
こんな方法もあるようです。
何と!!68年間もしゃっくりが止まらなかった人もいたようです。
ちなみに、しゃっくりは左の横隔膜に起こっている事が多いようですね。
kim先生おはようございます。
しゃっくりは大変ですよね。
でもこんなに止めるための方法が
あるとは知りませんでした(*_*)
by amezari (2009-10-02 08:19)
amezariさん、コメント&nice!ありがとうございます。
作家先生はお酒のみだからしゃっくり多いんじゃないですか?どの方法が一番有効か研究してみて下さいね〜。
by Kim (2009-10-02 08:30)
昔、海外で救急外来にいた時、
あくびをしたら、顎が外れたという人が来て、
カルテに書くのに、「あくび」という英語が出てこなくて、
しゃっくりをしたらと、嘘を書いたことがあります。
顎戻したから、まあいいかなって。
どうしても止まらない時には、
メジャートランキライザーを使うといいです。
眠剤といわれる、マイナートランキライザーでなくて、
メジャーの方です。
イチローがいる方でなくて、
抗精神薬と呼ばれる、メジャーな安定剤です。
by へびぱく (2009-10-02 11:31)
こんばんわ!
一種のバルサバル法でしょうが、私がいつも試みる方法に
空手のイブキ法があります。私の場合これで今まで100%と止まりました。
これには少しコツがいるのですが、口を丸めて喉を開けるようにして、お腹からクォー--ォ-と、これ以上吐けないところまで吐き、そこで止めた状態で最後にカォーって一吹きします。
極真の演武を見たことがあるひとはピンとくるでしょうが、見たことがないひとには旨くできないので効果がないかもしれません。
でも、これって血圧が高い人や脳血管系に問題がある人にはお勧めできないような気がします。
by るっくあっぷ (2009-10-02 21:00)
月末の会議の最中、職員の1人のしゃっくりが突然出て、一向に止まらなくて側に座っていた人が「ナスビの色は?」と聞いたら「紫」と答えた途端ピッタっととまったのです。
みんなびっくりです!本当に効いたのか、偶然か本当のところはわかりません。
でも、最近良く耳にしますけど、なんで「ナスビの色」なんでしょうか。
by andante (2009-10-03 00:06)
『なすび』で止める・・・初めて知りました
今度ぜひ使わせていただきます
マロリーワイス症候群の原因のひとつとして、しゃっくりがあげられる なんてことを読んだことがありますが、そういう患者さんは別の原因で発症する一歩手前の状態にあって、それをしゃっくりが誘発するのかなぁ・・・なんて考えていたことを思い出しました
68年間、私だったら精神的にまいっちゃいます、きっと。
by IDFU (2009-10-03 04:45)
へびぱくさん、コメントありがとうございます。
貴重な北条ありがとうございます。今度しゃっくりが止まらない患者さんが来たら、メジャートランキライザー使ってみます!!
by Kim (2009-10-03 07:19)
るっくあっぷさん、コメントありがとうございます。
教えて頂いた方法はイメージがわかないのですが、その道の人には簡単に分かるのでしょうね。どちらにしても色んな方法があって面白いですね。
by Kim (2009-10-03 07:21)
andanteさん、コメントありがとうございます。
質問は何でも良いのでしょうね。えっ??と思う事が重要なんでしょう。
今の若者には、国土交通大臣の名前は??でも良いかも知れませんね(^.^)。
by Kim (2009-10-03 07:22)
IDFUさん、コメントありがとうございます。
なすびの色、、、、本当に止まる人もいるようですから、是非使ってみて下さい!!
マロリーワイスの原因としてしゃっくりがあると言うのは初めて知りました。ありがとうございました!
by Kim (2009-10-03 07:23)
しゃっくりを止めるのに、さまざまな方法があるのですね。
それだけ皆、苦労しているということでしょうか。
へびぱくさんもコメントされておりますが、メジャートランキライザーは、しばしば処方されます。ウインタミン等は吃逆で保険適用もありますし。
漢方薬では柿蔕湯という柿のへたを使った薬があります。(こちらは一般薬だけかもしれません)
英語でしゃっくりのことをhiccupsと言うのは初めて知りました。語感に、しゃっくりの感じが出ていて面白いですね。
by コンメル (2009-10-03 09:53)
コンメルさんコメントありがとうございます。
ウインタミンは適応があったんですか。知りませんでした。今度使って見ますね。
柿もいいんですね。hiccupsは確かに語感がそういう感じですね。言葉は奥が深いです。
by Kim (2009-10-03 23:16)
はじめてコメントさせていただきます、依光と申します。
(RSSでいつも読ませて頂いています。)
甲子園で徳島池田高校が強かった頃、阿波池田の病院に勤務していました。その頃、阿波池田で開業されていた耳鼻科の先生がシャックリは咽頭の奥を刺激すると止まると医事新報に書かれているのを偶然発見。以後、患者さんに舌を出してガーゼで持って貰い、左手はペンライト、右手に長めの綿棒でゴシゴシと・・・。一応、それで困ったことはありません。
確かに血圧の高い方などにはリスクが高いかもしれませんが、私の歳になると、そのような刺激で切れる血管はいずれ切れると考えます。健康な血管は収縮期血圧500-700mmHgでも風船のように膨らんで切れないはず。
by 依光次郎 (2009-10-04 18:04)
依光次郎さん、コメントありがとうございます。
のどの奥を刺激する方法は何度も試したのですが、、、、全然止まりませんでした。刺激の仕方が悪いのでしょうかね。
ごしごし、、、じゃないとダメなんですね。ありがとうございます。
by Kim (2009-10-04 19:07)
ホントに止まりましたよ、しゃっくりが!
相手は5歳男児ですが、、、ものすごく不思議な感じです
ありがとうございます
「なすび・・・って知ってる?」
「ナスでしょ」
「そう!では、なすびは何色かな?」
けっこう意外な質問って感じで「んんっ?」って言ったあと
「むらさき!」と答えたあと一回もしゃっくりしなくなりました
「こういうことをすると、こんな効果があるよ」ということの中で、一見意味のわからないようなことでも実際にその効果が現れるというのは、自分でその科学的根拠を探求したくなります
(でも興味深いことに限るというのがダメなところかな?)
探求していく過程で、調べていることと関係ないようなオマケで知ることのできる、自分が知らない知識に出会えることが私はとても嬉しくて好きで、だから勉強はやめない・・・そんな想いが強くなるkimさんの記事とその出来事でした。
by IDFU (2009-10-04 22:25)
IDFUさん、コメントありがとうございます。
本当に効くんですね!!すごいです!!貴重な報告ありがとうございます!!
是非科学的なデータを集めたいですね!!
なすびを見せたら止まるのか?紫と言うことが重要なのか?え??と考える事が重要なのか、、、、、
by Kim (2009-10-04 22:57)