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銃で撃たれたら、、、、、 [医学関連]

 先日ある講習会の二次会で教えてもらった話です。

 銃で撃たれた患者さんが来られたらどうすべきか??と言う話です。

 腹部を撃たれた患者さんが来られた場合正しいのはどれか。
(1)腹部エコー、CT等を行って、弾の場所を確認してから手術するかどうか検討する。
(2)CTはアーチファクトが出るので、エコーのみを詳細に行ってから手術するかどうか決める。
(3)簡単な検査のみにとどめ直ちに手術室へ直行する。
(4)よく分からないので進藤先生(救命病棟24時の)に相談する。
 (3)です。アメリカで実際にそうだったそうです。

 理由は単純です。腹部の銃創はほぼ100%内臓損傷を伴っています。腹部の浅いところを弾丸が通った場合を除き、損傷がないことはまずなく、手術が必要になるそうです。よって手術適応の決定のため、検査をする意義はありません(が、UpToDateによれば、最近は手術をしなくても大丈夫な場合もあり、検査が必要であるとありました)。

 また、弾丸は探しても見つからないことが多く、通常摘出の必要はない(緊急の場合には血管内に存在する場合ぐらいでしょう)そうですので、検査で位置を確認しても意味がありません。

 よって、多くの場合、直ちに手術室へ!です。日本では診る事がほとんどないでしょうが、、、私もありません。

 摘出の必要性、弾の種類などについては別記事を書く予定です。

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yangt3

こうした知識が日本では不要のままであることを
祈っています.
by yangt3 (2009-09-25 12:29) 

Kim

yangt3さん、コメント&nice!ありがとうございます。

そうですね。こんな知識は必要ないです。

そういう社会を守り続ける方が、優秀な救命医を育てるより重要ですね。

by Kim (2009-09-25 13:23) 

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