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アドレナリンをうった後に心拍再開していたらどうなんでしょう [CPRの基礎]

 以前の記事の再掲載です。手抜きで済みません。

 多くのガイドラインでは、心室細動に対して初回電気ショックを行った直後の薬剤投与を勧めていません。初回の電気ショックでかなりの確率で除細動されている可能性が高いからです。だから、次のリズムチェックまで待ちましょう、、、、と言うのです。

 それは分かりますが、じゃあ二回目にリズムチェックをして、もし心室細動だったらやっぱりすぐ電気ショックを行います。このショックが成功する可能性もあって、それが分かるのは次のリズムチェック、、、、となると永遠に薬剤が投与できません。1回ぐらい待てば良いんじゃないの?てな感じでしょうか。

 今はカプノグラフィーが用いられるべきとされていて、それを使っていれば、自己心拍が再開したかどうかが結構分かるそうで、もし自己心拍していそうだったらアドレナリンは延期するのが良いかも知れません。

 以前書いた(ですがリンクが分かりません)のですが、薬を半減期と同じ間隔で反復投与していると、血中濃度は単回投与の約2倍の血中濃度になるそうです。血中濃度が安定するのには最低でも半減期の5倍は必要です。

 よってアドレナリンの半減期が3から5分だとして、3から5分ごとに投与していると、血中濃度はどんどん2倍に向けて上がっていきます。半減期が5分とすれば、25分たつまで濃度は上昇し続けます。どうせそんな時間かかるんだったら、、、、まだ3分たっていないとか、1回投与をやめるとか、全然大きな問題ではないことが分かりますよね。

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