乳び胸の治療

　こちらからです。

質問：乳び胸の定義と治療について延べよ。

答え：乳び胸とは、胸水のトリグリセリド濃度が113mg/dl（1.24mmol/L）以上と定義されている。

　乳糜の産生を減らし、乳び胸を改善させるために様々な治療が行われている。まず行うのは経腸栄養の制限、あるいは一時中止である。経静脈栄養や中鎖トリグリセリドを多く含む経腸栄養も行われる。完全静脈栄養は75から80％の症例で有効である。無効例には、胸膜癒着術、胸管の結紮、ドレーンの留置、胸腔腹腔シャントなどが考慮される。

　オクトレオチドは乳び胸の治療に用いるされているが、正確な作用機序は解明されていない。腸管への色々な作用や内臓血流を減らす事が胸管の流れを減らし、乳糜のトリグリセリド量を減らすのではないかとされている。

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