詳しい人が教えるのが適切とは限りません [講習会]
人にモノを教える場合に、良く知っている人が良いのか、そうでない方が良いのか?議論になります。例えば、医師に対して看護師がACLSを教えるのはいかがなものか?と言うこととも言えます。
場合によるでしょうが、詳しくない人が教える方が良い場合があります。
以前の記事に紹介した本「身体所見からの臨床診断」の「はじめに」に書かれています。
「各医師の得意分野の教育では得てして、専門家医はマニアックとなり、研修医教育には向かない方向に走りがちであ」り、「研修医相手に教育するときには、ある分野の専門家は自分の得意とする分野の身体所見の取り方の教育担当を、むしろ極力、避けて欲しい」とあります。
私の通った大学は、器官別カリキュラムと言うのがあり、外科とか内科の講義はありませんでした。例えば消化器系と言う講義では、口腔外科の先生から始まり、肛門の専門医(外科でした)まで交代で講義がありました。たぶん毎回講師が違っていました。
初代の学長先生は、数名の教授など(内科、外科、病理、放射線ぐらい?)が自分の知っている事を講義すれば良いと考えておられたようですが、、、、、実際はマニアックな講義が続きました。申し訳ないのですが、全く記憶にありません。ノートや配布資料はとってあるので見れば良いですが、、、
例えば、食道の所では、、、、
内科の先生「アカラジアという病気がありますが、これは外科の先生がご専門なので省略します」などと言われます。
次の講義で、、、、
外科の先生「アカラジアは内科ですでに講義があったと思いますので省略します。」
私「すみません、前回先生がご専門だからと話がされていないのですが、、、、」
(当時は真面目に講義に出ていましたから、、、、)
外科の先生「そうだったか、、、でもスライドがないな、、、じゃあ今度にしよう。」と言ってその先生は二度と講義に来ませんでした。
だから?アカラジアってどんな病気なのかいまいちつかめません。人のせいにしてはいけませんね。
屋根瓦方式と言って、1年目の先生は2年目の先生が教え、2年目の先生には3年目が、、、、という指導方式があります。これは、1年目にはベテランが教えても理解出来ないことが多いので(もったいない)2年目の同じぐらいのレベルの者が教えるのが良いと言う事です。1年目で自分は何が分からなかったか、何が出来なくて不安だったか、何をしたかったか、、、、ベテランには理解出きませんし。
今度入ってくる研修医の先生には、私が神経の診察を教えられるように勉強します!!
場合によるでしょうが、詳しくない人が教える方が良い場合があります。
以前の記事に紹介した本「身体所見からの臨床診断」の「はじめに」に書かれています。
「各医師の得意分野の教育では得てして、専門家医はマニアックとなり、研修医教育には向かない方向に走りがちであ」り、「研修医相手に教育するときには、ある分野の専門家は自分の得意とする分野の身体所見の取り方の教育担当を、むしろ極力、避けて欲しい」とあります。
私の通った大学は、器官別カリキュラムと言うのがあり、外科とか内科の講義はありませんでした。例えば消化器系と言う講義では、口腔外科の先生から始まり、肛門の専門医(外科でした)まで交代で講義がありました。たぶん毎回講師が違っていました。
初代の学長先生は、数名の教授など(内科、外科、病理、放射線ぐらい?)が自分の知っている事を講義すれば良いと考えておられたようですが、、、、、実際はマニアックな講義が続きました。申し訳ないのですが、全く記憶にありません。ノートや配布資料はとってあるので見れば良いですが、、、
例えば、食道の所では、、、、
内科の先生「アカラジアという病気がありますが、これは外科の先生がご専門なので省略します」などと言われます。
次の講義で、、、、
外科の先生「アカラジアは内科ですでに講義があったと思いますので省略します。」
私「すみません、前回先生がご専門だからと話がされていないのですが、、、、」
(当時は真面目に講義に出ていましたから、、、、)
外科の先生「そうだったか、、、でもスライドがないな、、、じゃあ今度にしよう。」と言ってその先生は二度と講義に来ませんでした。
だから?アカラジアってどんな病気なのかいまいちつかめません。人のせいにしてはいけませんね。
屋根瓦方式と言って、1年目の先生は2年目の先生が教え、2年目の先生には3年目が、、、、という指導方式があります。これは、1年目にはベテランが教えても理解出来ないことが多いので(もったいない)2年目の同じぐらいのレベルの者が教えるのが良いと言う事です。1年目で自分は何が分からなかったか、何が出来なくて不安だったか、何をしたかったか、、、、ベテランには理解出きませんし。
今度入ってくる研修医の先生には、私が神経の診察を教えられるように勉強します!!
若いスタッフは、後輩に教える事で
自分もまた成長するということですね!
うちのどんどん若手の勉強会を増やしていきたいですね.
by yangt3 (2010-03-14 11:32)
yangt3さん、コメント&nice!ありがとうございます。
そうですね。おっしゃるとおりです。若い人がさらに若い人に教えることは有用ですね。
yangt3さんも私もは、そういう若い人を応援するのが役割ですね。
by Kim (2010-03-14 12:16)
教えるって、難しいですね(^^;)
専門になりすぎるのも、いけないし、突っ込まれて答えられないのも困るし・・・(^^;)
”出来るだけ、学習者の立場になって、教える。”
簡単に出来そうで、出来ないのが現実です(;;)
by さうざんバー (2010-03-14 17:45)
さうざんバーさん、コメント&nice!ありがとうございます。
教えることは難しいですよね。さうざんバーさんはそれをお仕事にされているからなおさらですね。
by Kim (2010-03-14 18:55)
「身体所見からの臨床診断」を買ってみました。僕は医師ではありませんし、救命士ではない救急隊員ですが、すごく勉強になりました。
観察(医師が行う診察)を行う方法やその結果から疑われる病名まで書かれていたので、わかりやすかったです。ただ、実際に行えることは少ないでしょうが・・・。特に触診や聴診は本で読むだけでは、理解できませんから。
屋根瓦方式はいいですね!教えるほうも勉強しておかないと恥ずかしい思いをしていまうし、新人さんが疑問に思うであろうことも自分が経験してきたことであるはずなので、ピンポイントで答えられそうですね。
実践していこうと思います。
by godspeed (2010-03-15 12:28)
godspeedさん、コメントありがとうございます。
購入されるとは勉強熱心ですね!確かに観察に重点がおかれているので、救急隊の方にも役立ちそうですね。
是非周囲の人に教えてあげて下さい!
by Kim (2010-03-15 12:35)