ラピチェック=H-FABPです [医学関連]
少し前の心肺蘇生講習会で、「ラピチェック、トロポニンTが陽性です」等と他のインストの方が言われていて、受講生の方が「トロポニンは知っていますが、ラピチェックって何ですか?」と質問されていました。
その質問が何故か見学?していた私に振られて、「え、、、っと、心筋梗塞の検査の一つですよ。トロポニンは測らないでラピチェックだけやっている循環器の先生もいます」などと分かったような、分からないような返答をしました。
気になった事はすぐ調べる様にしていますので、家に帰ってから調べました。へえ〜、H-FABPと言うんだ、、、、ヒト心筋由来脂肪酸結合蛋白と言うのだったんだ、、、だからFatty Acid Binding ProteinでFABPなんだ、、、、とアハ体験をしました。
かなり記憶に残ったので、毎日ラピチェック=H-FABP、、、と繰り返してつぶやいていました。
それから数日後、ラピチェックってどんな検査ですか?と突然看護師さんに聞かれました。
私は一応部長なので、簡単な??質問はされないと思っていました。事実最近は研修医の先生もいますから、看護師さんは研修医の先生に聞いています。
研修医の先生達と同じようなフレンドリーな人と思われていると判断し、喜んで答えました(何しろ先日覚えたばかりですから、、、、完璧です!!)。
「これはヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白と言う名前の検査で、略語はH-FABP(human fatty acid binding protein)と言うんですよ、、、、心筋梗塞の時に最も早く診断できる検査です」等と言ったところ、、、、
看護師さんが、「先生、この紙には『H-FARB』と書いてありますよ」と言うのです。
確かに検査結果の紙には、「ラピチェック(H-FARB)」とありました。が〜ん!!また間違えて覚えてしまったか!!Fatty Acid R??? B???、、、リズム&ブルース??
「は、は、、、、、年寄りは記憶力が、、、、、後で調べてお伝えします」と何とか反応して医局でコーヒーを飲んで気を取り直し、調べてみました。
すると、やはりH-FABPで間違いありません。きっと検査室のケアレスミスだと思い、検査室に行って調べてもらおうとしました。が、失礼かな、、、、いや間違っていたらどうしよう??H-FABPって書いてあったのをH-FARBに見間違えただけかも、、、、と行ったり来たりしました(ちなみに、当院は医局の隣が検査室です(^.^)。直角に?位置していますので、歯磨きしていると検査室の美人ギャルと目が合うぐらい近いです)。
まあ、間違っていても、きれいな技師さんとお話しできるし、目の保養と思って行ってみました。ラピチェックって正式名は何でしたっけ???と。
返事は「H-FABPです」でした。間違ってなくて良かったです。すぐ調べてくれて、検査項目の表示のマスターが間違っている事が判明しました。
しかし、この間違いに誰も気付かないのか、気付いても何も言わないのか、、、、、まあ来年研修医の先生が入ってくる前に訂正できて良かったです。今いる研修医の先生達が間違って覚えていないか、何かの機会に確認してみます。
ちなみに、こちらの資料の21枚目によれば、ラピチェックは早期診断の感度がトロポニンよりも高いのですが、特異度がやや低いようです。
16枚目によれば、H-FABPは左心室や右心室にトロポニンよりも多く含まれているようです。高値になれば心室が沢山壊死していると言う事が分かるかもしれません(が、ラピチェックは定性検査ですから分かりませんね)。
その質問が何故か見学?していた私に振られて、「え、、、っと、心筋梗塞の検査の一つですよ。トロポニンは測らないでラピチェックだけやっている循環器の先生もいます」などと分かったような、分からないような返答をしました。
気になった事はすぐ調べる様にしていますので、家に帰ってから調べました。へえ〜、H-FABPと言うんだ、、、、ヒト心筋由来脂肪酸結合蛋白と言うのだったんだ、、、だからFatty Acid Binding ProteinでFABPなんだ、、、、とアハ体験をしました。
かなり記憶に残ったので、毎日ラピチェック=H-FABP、、、と繰り返してつぶやいていました。
それから数日後、ラピチェックってどんな検査ですか?と突然看護師さんに聞かれました。
私は一応部長なので、簡単な??質問はされないと思っていました。事実最近は研修医の先生もいますから、看護師さんは研修医の先生に聞いています。
研修医の先生達と同じようなフレンドリーな人と思われていると判断し、喜んで答えました(何しろ先日覚えたばかりですから、、、、完璧です!!)。
「これはヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白と言う名前の検査で、略語はH-FABP(human fatty acid binding protein)と言うんですよ、、、、心筋梗塞の時に最も早く診断できる検査です」等と言ったところ、、、、
看護師さんが、「先生、この紙には『H-FARB』と書いてありますよ」と言うのです。
確かに検査結果の紙には、「ラピチェック(H-FARB)」とありました。が〜ん!!また間違えて覚えてしまったか!!Fatty Acid R??? B???、、、リズム&ブルース??
「は、は、、、、、年寄りは記憶力が、、、、、後で調べてお伝えします」と何とか反応して医局でコーヒーを飲んで気を取り直し、調べてみました。
すると、やはりH-FABPで間違いありません。きっと検査室のケアレスミスだと思い、検査室に行って調べてもらおうとしました。が、失礼かな、、、、いや間違っていたらどうしよう??H-FABPって書いてあったのをH-FARBに見間違えただけかも、、、、と行ったり来たりしました(ちなみに、当院は医局の隣が検査室です(^.^)。直角に?位置していますので、歯磨きしていると検査室の美人ギャルと目が合うぐらい近いです)。
まあ、間違っていても、きれいな技師さんとお話しできるし、目の保養と思って行ってみました。ラピチェックって正式名は何でしたっけ???と。
返事は「H-FABPです」でした。間違ってなくて良かったです。すぐ調べてくれて、検査項目の表示のマスターが間違っている事が判明しました。
しかし、この間違いに誰も気付かないのか、気付いても何も言わないのか、、、、、まあ来年研修医の先生が入ってくる前に訂正できて良かったです。今いる研修医の先生達が間違って覚えていないか、何かの機会に確認してみます。
ちなみに、こちらの資料の21枚目によれば、ラピチェックは早期診断の感度がトロポニンよりも高いのですが、特異度がやや低いようです。
16枚目によれば、H-FABPは左心室や右心室にトロポニンよりも多く含まれているようです。高値になれば心室が沢山壊死していると言う事が分かるかもしれません(が、ラピチェックは定性検査ですから分かりませんね)。
心臓以外で陽性となる場合があって
ややこしいですね.
最後は臨床判断ということになりますね.
by yangt3 (2009-12-28 09:31)
yangt3さん、コメント&nice!ありがとうございます。
確かに擬陽性もたくさんありますね。むやみにオーダーしないように心がけたいです。
by Kim (2009-12-28 15:36)
私は以前から気付いていたので、カルテの記載は"H-FABP"と書いていました。
「検査室に言わねば」と思いながら2年半が経過していました。
気付いていたのに訂正しないまま来てしまい、済みません。
先生のおかげで修正されます!
ありがとうございます!
by 地方の研修委員長 (2009-12-28 23:52)
地方の研修委員長さん、コメントありがとうございます。
やはり気付いておられたんですね。大きな違いじゃないので放置してしまいますよね。
間違えて覚えている人がいないかチェックしましょう!
by Kim (2009-12-29 07:34)
以下のブログでもH-FABPが紹介されています。
http://intmed.exblog.jp/9526097/
by Kim (2009-12-29 11:59)
H-FABP の H は Human ではなく Heart-Type ?
by kobito (2010-08-29 00:12)
kibitoさん、コメントありがとうございます。
確かにそうでした。訂正ありがとうございます。
略語は気を付けて使うように研修医には指導していますが、まず我が身を振り返らないといけませんね。
by Kim (2010-08-29 00:33)
当直中に胸痛・背部痛の41歳男性が来ました。V2でSTが軽度上昇しており、WBCとCPKが微妙に高く、追加オーダーしたFABPの感度を調べていたら、ここに辿り着きました。トロポニンよりこちらのほうが感度は高いのですね。ありがとうございました。
by 毎留 (2010-08-31 23:40)
毎留さん、コメント&nice!ありがとうございました。
当直中に役立って嬉しく思います。が、私は循環器の専門家ではありませんので、、、、、実際はよく分かりません。
いつも循環器の先生に「ラピチェックは陰性でしたが、胸痛が続いていますので、、、、」とか言うための資料として使っています。
ある病院ではトロポニンは測定せずラピチェックオンリーだそうです。
by Kim (2010-09-01 00:17)