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徐脈や頻拍の治療前に12誘導心電図は必須なのか? [CPRの基礎]

 ICLSのディレクターをしている関係で、インストラクターの方から質問を戴きます。今回はタイトルの質問を戴きましたので、記事を書いてみます。答えはこの本の中にあります。


救急心電図 ただいま診断中!

救急心電図 ただいま診断中!

  • 作者: 布施 淳
  • 出版社/メーカー: 中外医学社
  • 発売日: 2018/09/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



 これで終わっても良いのですが、、、、、、不安定な頻拍、不安定な徐脈の場合には、12誘導心電図は必須ではなく、電気的治療を優先すべきです。

 不安定な頻拍であれば、同期電気ショックを。
 不安定な徐脈であれば、経皮ペーシングを。

と言う事です。不整脈に使う薬は血圧を下げたり、より不整脈を起こしやすい状態にしたりと注意が必要な場合があります。不整脈で状態が悪ければ、気軽に電気の治療を行うように!と言うのが二次救命蘇生講習会のメッセージの1つです。

 そうは言っても、循環器内科の先生に12誘導心電図をとらずにコンサルトしたら、きっと何かがあると思います(何かとは、何かです)。不整脈の種類や不整脈の起源を知ることが専門医には必要でしょう。不整脈が治ってしまうと、それが分からない可能性があります。

 よって、以下の様な対応が考えられます。これは循環器内科医ではないお医者さん向けの対応です。

(1)心肺停止しそうな状態
 循環器の先生に怒られるからと言う考えは捨てて、電気的治療を優先しましょう。人手があれば12誘導はとって良いでしょう。

(2)余裕がありそうな状態
 考える間もなく、たぶん看護師さんが12誘導心電図をとってくれているでしょう。救急搬送の患者さんなら救急隊の方がとってくれるかもしれません。つまり、その場にすでに12誘導心電図が存在しています。
 その際は、心電図をちらっと見るだけにして、電気治療をしましょう。

(3)超余裕の状態
 循環器内科の先生に連絡し、指示に従いましょう。Mobitz II型の房室ブロックかIII度房室ブロック、高度房室ブロックであれば、経皮ペーシングあるいはスタンドバイペーシング(パッドを貼っておくだけ)が必要でしょうから、この3つは分かるようにしておき、循環器内科の先生に伝えましょう。

 看護師さんの場合、医師が来るまでに時間があるでしょうから、モニター付き除細動器、12誘導心電図の順で使えば良いと思います。点滴はその次の優先順位でしょう。

 これは私の意見ですので、もし何か違う!と言う意見があれば、是非お聞かせください。

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