何故、心静止やPEA(無脈性電気活動)に電気ショックをしてはいけないのか? [CPRの基礎]
心肺蘇生の講習会では、電気ショックを行うことも習います。電気ショックは適応を良く考えて、心室細動のような揺れる波形、無脈性心室頻拍の場合にのみ行うのですよ。心静止やPEA(無脈性電気活動)では行ってはいけませんよ!と言われます。
その理由を明確にご存じでしょうか??私はいつも、以下のようにお話ししています。
・電気ショックは非常に痛い。
・痛みは強い副交感神経刺激になる
・副交感神経は心臓を抑える働きがある。
・よって、心拍再開を妨げる。
これは以前ある先生から伺って、いつもお話ししていながら、根拠はどこかに載っていないかな〜と思っていたのですが、やっと記載を見つけました!
「心静止、無脈性電気活動に対する非同期電気ショックは心筋にダメージを与えるのみならず、副交感神経を興奮させ心拍再開の可能性を減らすため、適応外となる。」(救急診療指針第5版、P.133)
私は、ある理由からこの救急診療指針を何度も見ているのに、今まで気付かなかったという、、、、、、ホント、ただ見ているだけなのかも知れません。seeではなく、watchしなければ!
では、「心室細動や無脈性心室頻拍でも心筋にダメージを与えるのでは?」と言う質問が出てくると思います。
その通りですが、無脈性心室頻拍や心室細動では、心筋が激しく細かく動いていて、エネルギーを無駄に使っている(ポンプとしての心臓の機能はしていない)ために、早く電気ショックをしないと心筋のエネルギーがなくなってしまいます。心停止の状態では心臓そのものにも血流がありませんから、エネルギーが補充されませんから、無駄にエネルギーを使うのは具合が悪いです。
心室細動や無脈性心室頻拍の状態が長く(と言っても数分)続くと、心静止になって死んでしまうからです。
不利益はあるけれど、利益の方が大きいという事です。
どんなことにも利益と不利益があります。不利益があるからやらないとなったら何も出来ないので、我々は常に天秤にかけて行動しています。いつも同じ事をしていると思っているかも知れませんが、考えた上で同じ事をしています。
その理由を明確にご存じでしょうか??私はいつも、以下のようにお話ししています。
・電気ショックは非常に痛い。
・痛みは強い副交感神経刺激になる
・副交感神経は心臓を抑える働きがある。
・よって、心拍再開を妨げる。
これは以前ある先生から伺って、いつもお話ししていながら、根拠はどこかに載っていないかな〜と思っていたのですが、やっと記載を見つけました!
「心静止、無脈性電気活動に対する非同期電気ショックは心筋にダメージを与えるのみならず、副交感神経を興奮させ心拍再開の可能性を減らすため、適応外となる。」(救急診療指針第5版、P.133)
私は、ある理由からこの救急診療指針を何度も見ているのに、今まで気付かなかったという、、、、、、ホント、ただ見ているだけなのかも知れません。seeではなく、watchしなければ!
では、「心室細動や無脈性心室頻拍でも心筋にダメージを与えるのでは?」と言う質問が出てくると思います。
その通りですが、無脈性心室頻拍や心室細動では、心筋が激しく細かく動いていて、エネルギーを無駄に使っている(ポンプとしての心臓の機能はしていない)ために、早く電気ショックをしないと心筋のエネルギーがなくなってしまいます。心停止の状態では心臓そのものにも血流がありませんから、エネルギーが補充されませんから、無駄にエネルギーを使うのは具合が悪いです。
心室細動や無脈性心室頻拍の状態が長く(と言っても数分)続くと、心静止になって死んでしまうからです。
不利益はあるけれど、利益の方が大きいという事です。
どんなことにも利益と不利益があります。不利益があるからやらないとなったら何も出来ないので、我々は常に天秤にかけて行動しています。いつも同じ事をしていると思っているかも知れませんが、考えた上で同じ事をしています。
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