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電解質をオーダーしたら、NaからCLを引いてみましょう。 [研修医教育]

 最近RCPCに凝っています。以下の本を買ったのがきっかけです。この著者の先生面白いです。一度お会いしてみたいなと思いました。





 RCPCとはこちらの自治医科大学のサイトによれば、「症状や診察所見の情報のない状況で、臨床検査データをもとに、症例の病態を推定しつつ討論することをRCPC(Reversed Clinico-Pathological Conference)
といいます。データから症状や診察所見を推測するという、通常のCPCとは逆方向であることからReversedと冠されています。」とのことです。つまり検査データだけを見て、この患者さんはどんな状態だったのか?を予測するということです。推理小説みたいで面白いです。

 さて、ある雑誌を読んでいるのですが、Na-CLについて強調されていました。

 救急外来では気軽に血液ガスをとることが出来ますが、小児だったり、入院患者さんだったりすると少し敷居が高いかも知れません。しかし、採血で電解質は頻繁にチェックされていると思いますので、Na-CLを計算するだけで、血液ガスをとるべきだという理由になります。

 NaーCLの正常値は30-40程度だそうです。うーん覚えるのが難しいなあ?と言う人は、病院の飲み会などで話しやすい看護師さんの年齢と考えてください(たぶん)。20代の人は私にとってはもう宇宙人みたいですから、、、、、、、、で40歳を超えていると、、、、、、、、これ以上は言えません(^^)。

 まじめに書くと、アニオンギャップ(Anion Gap、以下AG)は以下のように計算されます。

AG=Naー(CL+HCO3)

 よって、変形すると以下のようになります。

NaーCL=AG+HCO3

 AGは12、HCO3は24が正常値(AGは小学生、HCO3はOLの年齢と覚えると良いかも知れません)なので、36前後が正常値となります。

 まず、NaーCLが高い(40以上)場合を考えます。

 AGが増加したか、HCO3が増加したか、両方かになりますので、以下の通りです。全てが存在してもおかしくありません。

・AGが増加する代謝性アシドーシス
・代謝性アルカローシス
・呼吸性アルカローシスの代償性変化

 同じように考えて、NaーCLが低い場合には、AGが低下したか、HCO3が低下したか、両方になります。こちらも全てが同時に存在してもおかしくありません。

・AGが増加しない代謝性アシドーシス
・呼吸性アシドーシスの代償性変化
・AGが低下する病態(陽イオンが増加、あるいは陰イオンが低下)
 最後については明日また記事を書きます。

 覚えるのが少し大変かも知れませんね。私はiPhoneのメモ帳に入れてあります。覚えなくても、とりあえず若すぎるか対象外(セクハラ表現済みません)であれば、血液ガスを静脈血でも良いのでとろう!と考えたら良いと思います。

 学術的に読みたいという方は、是非こちらの文献をご覧ください。


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