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日本の医療は総合的にみれば世界一です。 [雑談]

 日本人の皆さんは是非覚えておいてください。日本は世界一の医療を行っています。今後もそれが続けられるようにするためにはどうしたら良いのか?考え続けることが大切です。なぜなら、今の日本の医療は、かなり無理をした上で成り立っているからです。どうしたら良いのか一つ出来ることを、資料を基に考えてみます。

 医療は次の3つの条件を満たすことが大切だと言われています。医療の質が高いこと、医療サービスへのアクセスが良いこと、医療サービスを受ける人の負担する費用が安いことです。この3つを満たすのは難しいと言われています。例えばこちらのブログをご覧ください。

 医療の質が高いことについては、ここではコメントしません。
 アクセスが良いこととは、いつでも(夜でも休日でも)、誰でも病院にかかることが出来ると言うことです。救急車も119番に電話すれば直ぐ来てくれるという制度は、世界でも珍しいシステムだと言うことを知って欲しいです。
 費用が安いことに関しては、安くないじゃないかと感じるかも知れませんが、外国との比較です。例えば、アメリカでは風邪薬をもらっただけでも5万円ぐらい支払わなければならないのではないでしょうか?日本では5000円行かないでしょう。手術しても、日本では100万円を超えるなんてことはあまりありません(それに自己負担は収入にもよりますが、10万円以上は全て返ってきます)が、アメリカでは虫垂炎の手術をしても200万円ぐらい払わなければならないようです。

 何故3つを満たすことが難しいかと言えば、医療サービスは人、それも専門知識を持った人が行う者だからです。機械化することは困難ですし。高級料理店と同じと考えればいいでしょう。美味しい料理を作るには手間がかかりますし、熟練の料理人が必要です。多くの人に提供することは出来ませんから、当然アクセス制限がかかりますし、安く提供することは難しいです。24時間提供しようとすれば、コンビニみたいにするしかありません。コンビニの料理も美味しいですが、器械が作っています。
 つまり、3つを満たすと言う事は、高級料理店を24時間営業し、予約なしで食べられ、値段も安いという事です。今日は中華しかダメではなく、いつでも好きな料理(フレンチでもイタリアンでも和食でも)がオーダーできるということです。それを医療はやっているのですから、それだけで無理なことをしていると分かっていただけると思います。

 例えば、アメリカではお金さえ払えば、いつでも世界最高の医療が受けられます。「お金があれば」です。イギリスは医療費は無料(イギリス国民のみ)ですが、救急車で病院へ行っても何時間も待たなければならなかったり、夕方に病院へ行くともう終わりだからと言われるとか聞いています。日本はいつ病院に行っても大丈夫ですし、例えば当日はお金払わなくても大丈夫です。

 それなのに、日本は世界の他の国と比べても医療にお金がかかっていないのです。そして、世界で二番目に病院を受診している国民です。何故そんなことが出来るのでしょうか?こちらのサイトを参考にした考察を次に書いてみました。



 その資料を見ていただくと、一人当たりの医療費は14位対GDP比は13位です。一人当たりの医療費などは、アメリカの半分しかありません。

 これを実現するにはどうしたらいいのか?考えてみましょう。高級料理店では色々出来ると思います(が、高級料理店は、そもそもそんなこと考えないのではないでしょうか)。医療で出来るのは、人件費を安くするか、たくさん働いてもらう以外にあまり解決策はないのです。あるいは設備投資を減らすとか、事務の人を減らすとか、トイレの清掃の回数を減らすとか、そんなこともあるでしょうが、あまりやってもらいたくないことですよね。
 例えば、看護師さんの給料は17位で一位のルクセンブルクの半分ぐらいです。つまり、日本の医療従事者は、安い給料で激しい勤務をしていると言う事です(他にも同じように安い給料で働いている人がいるじゃないか!と言う意見はもちろん分かっています)。

 一人当たりの受診回数という資料では、日本は韓国に次いで二位です。アメリカは36位にも入っていません。アメリカの医療スタッフは、日本よりも充分な手間を患者さんにかけることができ、給料も良いと言うことです。

 今の日本の医療より良くするために、患者として何をすべきかは、自然と答えが出てくるのではないでしょうか。


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