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心電図を勉強したい方へ [興味ある本]

 心電図は、「得意になりたいと言う人が多いのに、苦手な人が多い」と言う特殊な物の一つではないかと思います。通常勉強する人が多ければ、得意だと言う人が増えると思うのですが、、、、、、多くの医療従事者が、心電図を勉強し出して、挫折した経験をお持ちではないでしょうか。私もその一人です。

 今回紹介させていただく本は、若手救急医が書かれた本で、数年前に出た物ですが、分かりやすい上に色々な知識が満載で勉強になります。

 前文に書かれていますが、多くの心電図の本は診療に沿った形で書かれていないと言うことです。確かに、心電図は検査の一つでしかないのに、心電図を勉強すると言うと、心電図の成り立ちとかそう言ったことに目が向けられます。そして、心筋梗塞から電解質異常、くも膜下出血まで心電図で分かる、、、、、、みたいな方向になることもあります。

 例えば、白血球数について、このような事を書いている本はないのではないでしょうか?白血球が上がっていたらこう考える、下がっていたらこう考える、正常でも異常がないとは言えない、、、、、、、白血球はこうやって測定しているんだよ!と細かく書いてある本(も、もちろんあるでしょうが)は、一般の医療スタッフには不要です。

 この本は症例ベースで、心電図から何が分かるか?何が分からないのか?診断を進めて行く中で心電図がどのように役立つのか?あるいは役立たないのか?が述べられています。楽しく勉強できること間違いなしです。そして、興味を持ったところを、一般的な心電図の本を辞書的に調べて読めばいいのではないかと思いました。3800円と医学書としては安いのもお勧めポイントです!

 そして、知らない間に救急が好きになってしまう、ある意味恐ろしい本です、、、、、、たぶん。


主訴から攻める心電図〜異常波形を予測し、緊急症例の診断に迫る!

主訴から攻める心電図〜異常波形を予測し、緊急症例の診断に迫る!

  • 作者: EM Alliance教育班
  • 出版社/メーカー: 羊土社
  • 発売日: 2015/10/20
  • メディア: 単行本



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