ACLS OPコース（気道異物）

　皆様おはようございます。今日もお忙しい中時間を割いてこのクラスに参加して頂いたことは大変貴重なことです。ACLS for Otaku Providersコースを始めます。

　以前紹介したSexy CPRの続編です。今回は気道異物です。

　こちらのビデオをよくご覧下さい（職場やその他、人のいる所ではスキップされた方が良いでしょう）。それから純粋な男女の方は、今回のコースは受講されない方が無難かと思います。受講料はお返ししますのでお帰りになった方が、、、、

　さて、このビデオをもう一回見てみましょう。そして以下の問に答えて下さい。

問　このビデオでEROが勧める方法と違っているのはどれか。
（a）窒息した場合に患者さんがとる服装
（b）最初に尋ねること
（c）患者さんの後ろに回ること
（d）突き上げる手の位置
（e）救助者の腰の動き
　注：ERO　Eroeurope Resuscitation Organization

　まず正解から。間違っているのは（a）です。

　気道異物は緊急事態です。１秒でも早く対処が必要です。いくらEROでも、窒息したらすぐに下着姿になることを推奨していません（クラスIII）。もちろんですがAHA（アメリカ心臓協会）もERC（ヨーロッパ蘇生協議会）も推奨していません。が、反対もしていませんので、余裕があればセクシー下着になる事が許容されるでしょう。

（b）◯　ビデオでは「Hey, girl」とまず尋ねています。AHAのビデオでは、男性の名前を呼んでいますが、このビデオの患者さんは女性ですので、やはり最初にgirlと言ってあげ気分を良くすることも必要でしょう。
（c）◯　こちらはAHAも勧めています。ERCは最初に背部叩打５回を推奨していますが、この方法を考えたハイムリック（あるいはハイムリッヒ）さんは背部叩打はいけないと主張しています。
（d）△　手の位置は剣状突起を避ける位置ですので正しいです。が、腹部突き上げよりも胸部突き上げの方が有効であったと言う報告があり、EROではDカップ以上の女性の場合には、メディカルディレクターと相談の上、胸部突き上げを考慮しても良い（クラスIIｂ）としています。
（e）◯　EROではビデオのような腰の動きをすることを専門家の意見として強く推奨しています（クラスIIa）。患者さんに特別な感情を抱かせることにより、手の突き上げによる圧力に相加作用があったとの報告（LOE２）があること、救助者もその方がリズミカルに行えたとの報告（LOE6）があるためです。

　またハイムリックさんは自分で行う方法も紹介しています。覚えておくと役立つかもしれません。

　正解された方も、されなかった方にも、OPのシールを差し上げます。

注：今回の記事は半分（ほとんど？）冗談ですので、その点ご注意下さい。