Boerhaave症候群 [研修医教育]
この病気をご存知でしょうか?ブールハーフェ症候群と読みます。ボエアーハーブではありません。オランダ人らしいので、読み方が難しいですね。先日まで私は後者の「ボエアーアーブ」とか「ボエアー何とか」と呼んでいました(^.^)。
日本語だと「特発性食道破裂」です。胸痛を来す疾患と言うと、急性冠症候群、解離性大動脈瘤、肺塞栓などがありますが、この特発性食道破裂も忘れてはいけません。Herman Boerhaaveが最初に報告したそうですので、別名ブールハーフェ症候群と呼ばれています。
解剖学的に食道下部の左側が弱いようで、激しく嘔吐したりした後に裂け、食道内の食物や消化液が左の胸腔に漏れます。レントゲンで大動脈の周囲にガス像を認めれば疑います。胸痛患者さんが来られた時には胸部CTも必要になる場合があります。忘れないように縦隔気腫を探しましょう。
見逃した場合死亡率が非常に高くなります。発症から24時間以内に診断して治療を開始するか否かで予後がかなり違うようです。
某大学病院で研修医がこの疾患の患者さんを2度も帰宅させてしまい、死亡されたと言う事例があります。訴訟になっています。
やはり2回目に来院された時点で入院させなければならないでしょうね。
日本語だと「特発性食道破裂」です。胸痛を来す疾患と言うと、急性冠症候群、解離性大動脈瘤、肺塞栓などがありますが、この特発性食道破裂も忘れてはいけません。Herman Boerhaaveが最初に報告したそうですので、別名ブールハーフェ症候群と呼ばれています。
解剖学的に食道下部の左側が弱いようで、激しく嘔吐したりした後に裂け、食道内の食物や消化液が左の胸腔に漏れます。レントゲンで大動脈の周囲にガス像を認めれば疑います。胸痛患者さんが来られた時には胸部CTも必要になる場合があります。忘れないように縦隔気腫を探しましょう。
見逃した場合死亡率が非常に高くなります。発症から24時間以内に診断して治療を開始するか否かで予後がかなり違うようです。
某大学病院で研修医がこの疾患の患者さんを2度も帰宅させてしまい、死亡されたと言う事例があります。訴訟になっています。
やはり2回目に来院された時点で入院させなければならないでしょうね。
国試によく出る問題ではありますが
なかなか実際に遭遇する事は少ないですね.
それだけにいざという時に、知っているかどうかで
予後に影響するので忘れてはならないですね.
by yangt3 (2010-01-17 12:51)
yangt3さん、コメント&nice!ありがとうございます。
確かに実際に診療させて頂いたことは数回しかありません。
でも忘れてはいけない病気ですね!
by Kim (2010-01-17 20:37)
nice!&コメント、いつもありがとうございます(^^)
看護師の勉強で名前だけは聞いたような・・・?です。
実際には、遭遇した事はありません。
胸痛で、ホントにイロイロあることが、良く分かりました(^^)
勉強になります(^^)
by さうざんバー (2010-01-17 21:39)
さうざんバーさん、コメント&nice!ありがとうございます。
胸痛は怖いです。胸痛と言うことで来院された患者さんは全て救急扱いにする病院もあるぐらいです。
死んでしまうかもしれない患者さんだと思って対応するようにしています。
by Kim (2010-01-17 22:06)
いつも楽しく拝見させていただいています。
田舎で救急医しております。
炭酸飲料を一気に飲んだ直後に胸痛を認め来院した20代男性が本疾患でした。
この時はCTで縦隔気腫を発見できましたが疑わないと診断できない疾患なので怖いですよね・・・
ちなみにその炭酸飲料を誰も飲まなくなったのはいうまでもありません(笑)
by Yasu (2010-01-18 13:35)
Yasuさん、コメントありがとうございます。
20代の男性が、、、、恐ろしい炭酸飲料ですね!!一体なんだったのか気になります。
ビールの一気飲みも危なそうですが、、、、
by Kim (2010-01-18 13:45)