ドラキュラと狂犬病 [医学関連]
今回は結構まじめな話です。吸血鬼は狂犬病にかかった人たちの話ではないかと言う説があるそうです。知りませんでした!!のでご紹介いたします。
ちなみに、ドラキュラ=吸血鬼ではないのですが、、、、何故か日本ではそうなっています。
色々な文献や噂によると、吸血鬼の特徴は以下のようなものです。
・犬や狼とともに現れる
・村々の犬を殺す
・農村に住む貧しい男性である
・夜間に行動する
・他人(特に若い女性)や家畜の生き血を吸う
・墓場に住む
・吸血鬼に襲われると吸血鬼になる
・犠牲者が現世にさまよう
・犬や猫、こうもりに荒らされた死体が吸血鬼になる。
・ニンニクや鏡、水(聖水)、煙、十字架を恐れる
・死後遺体の保存状態が良い
・寿命は約40日間である。
これだけでへえ〜と思う事も多いですが、何と!これらはほとんど狂犬病で説明ができるそうです。スペインの神経医学者Juan Gomez-Alonsoが提唱しています。
狂犬病は、RNAウイルスである狂犬病ウイルスによる人獣共通感染症です。犬、狼が最も主要な宿主ですが、猫、キツネ、コウモリ、リスなども感染します。感染した動物は凶暴となり、ウイルスは神経を伝わって脳に行きます。1日数ミリずつ神経を侵しながら脳に向かいます。手足を噛まれれば数ヶ月、顔なら数日で発症します。
最初は風邪のような症状だそうです。脳に達し、大脳辺縁系に感染すると、激しい攻撃性、性欲亢進、夜間の俳諧、知覚過敏(よってニオイの強いニンニクや光大きな音を避ける)、飲水による喉頭のけいれん(よって水を怖がる)などが起こります。吸血鬼そのものです。
1721年から1728年には、ハンガリーで犬や狼に狂犬病が大流行したそうです。フランスの哲学者ボルテールが「1730年から1735年の間、吸血鬼は人々の最大の話題であった。」としているのと一致します。
ちなみに、狂犬病は日本にはありませんが、いつ発生してもおかしくありません。隣の中国などほとんどの世界で発生しています。外国に行ったら動物に噛まれないように気を付けましょう。
日本の狂犬病は、1732年にオランダ人によって長崎にもたらされたそうです。それから全国に広まり、日本狼絶滅の発端となったとされています。
歴史上の人物がこう言った病気だったのではないかと考えるのは興味深いですね。口裂け女は何病だったのでしょうか??
Medical ASAHI 2009年11月号86ページ、歴史上の人物を診る「吸血鬼という病ドラキュラ伯爵」早川智を参考にしました。
ちなみに、ドラキュラ=吸血鬼ではないのですが、、、、何故か日本ではそうなっています。
色々な文献や噂によると、吸血鬼の特徴は以下のようなものです。
・犬や狼とともに現れる
・村々の犬を殺す
・農村に住む貧しい男性である
・夜間に行動する
・他人(特に若い女性)や家畜の生き血を吸う
・墓場に住む
・吸血鬼に襲われると吸血鬼になる
・犠牲者が現世にさまよう
・犬や猫、こうもりに荒らされた死体が吸血鬼になる。
・ニンニクや鏡、水(聖水)、煙、十字架を恐れる
・死後遺体の保存状態が良い
・寿命は約40日間である。
これだけでへえ〜と思う事も多いですが、何と!これらはほとんど狂犬病で説明ができるそうです。スペインの神経医学者Juan Gomez-Alonsoが提唱しています。
狂犬病は、RNAウイルスである狂犬病ウイルスによる人獣共通感染症です。犬、狼が最も主要な宿主ですが、猫、キツネ、コウモリ、リスなども感染します。感染した動物は凶暴となり、ウイルスは神経を伝わって脳に行きます。1日数ミリずつ神経を侵しながら脳に向かいます。手足を噛まれれば数ヶ月、顔なら数日で発症します。
最初は風邪のような症状だそうです。脳に達し、大脳辺縁系に感染すると、激しい攻撃性、性欲亢進、夜間の俳諧、知覚過敏(よってニオイの強いニンニクや光大きな音を避ける)、飲水による喉頭のけいれん(よって水を怖がる)などが起こります。吸血鬼そのものです。
1721年から1728年には、ハンガリーで犬や狼に狂犬病が大流行したそうです。フランスの哲学者ボルテールが「1730年から1735年の間、吸血鬼は人々の最大の話題であった。」としているのと一致します。
ちなみに、狂犬病は日本にはありませんが、いつ発生してもおかしくありません。隣の中国などほとんどの世界で発生しています。外国に行ったら動物に噛まれないように気を付けましょう。
日本の狂犬病は、1732年にオランダ人によって長崎にもたらされたそうです。それから全国に広まり、日本狼絶滅の発端となったとされています。
歴史上の人物がこう言った病気だったのではないかと考えるのは興味深いですね。口裂け女は何病だったのでしょうか??
Medical ASAHI 2009年11月号86ページ、歴史上の人物を診る「吸血鬼という病ドラキュラ伯爵」早川智を参考にしました。
私は5年くらい前の夕方、買い物先の店につながれていた他のお客の犬に左大腿部を噛まれたことがあります
ズボンの上からでしたがあまりにも痛くて、そのまま電話連絡し病院に直行、傷口は見なかったのですが(見とけばよかった)咬傷といえるものだったと思います
そのときのイソジンは超痛かったですね~(イソジン適応なのかな?)
でもその日、飲み会に出席だったので狂犬病だとしても口渇感を感じる暇はなかったでしょう(発症までどのくらいの時間がかかるのか勉強不足で解りませんが(^^;)
口裂け女、、、なつかしいです
時速100km/hで走るとか、ポマード×10回とか、『私きれい?』と聞かれたら『それなりに・・・』と答えればいいとか。全国共通なのでしょうか???
kimさんの地元ではどうでしたか?
(狂犬病から逸れてしまいますね、すみません)
by IDFU (2009-12-01 20:38)
ごめんなさい、口渇感・・・ぜんぜん違いますよね
(ブラックジャックの狂犬病の話、もう一度読まなきゃ)
ゴクゴク呑めたので狂犬病ではないかな?ってことでお願いします
by IDFU (2009-12-01 21:04)
Kim先生、お疲れ様です。
とっても勉強になりました!
歴史上のどの位置に自分がいるのかが確認できるので、
こういう医学にまつわる逸話が大好きです。
いつもありがとうございます。
by tobbyK (2009-12-01 21:08)
IDFUさん、コメントありがとうございます。
犬に噛まれたんですか!大変だったですね!イソジンは痛いですよ。私は使わないようにしています。消毒は最近良くないと言われていますしね。
口裂け女は忘れちゃいましたが、「きれい?」と言われたら答え方があったなんて知りませんでした。30年ぐらい前に知りたかったです。暗くなると怖かったです。が、口裂け女より怖い女性が世の中には沢山いる事を後で知りました(^.^)。
by Kim (2009-12-01 21:10)
tobbyKさん、コメントありがとうございます。
雑誌の記事をほぼ引用しただけですから(オリジナルは口裂け女ぐらいです(^.^))大した事ないです。が、へえ〜と思った事をこれからも紹介して行きたいと思います。
よろしくお願いいたします。
by Kim (2009-12-01 21:15)
うーむ、面白い話ですね♪
あんがい真実かも。
私は2度犬に噛まれたことがあります。
3歳くらいの時にお腹と、高校の時に手。
病院で『狂犬病の心配はないですか?』と聞いたら
笑われました(^-^)
by werewolf (2009-12-01 23:41)
werewolfさん、コメントありがとうございます。
病院で笑われたのは辛かったですね。
犬に噛まれた時には、狂犬病の話をするようにしています。いつ日本にも狂犬病が入ってくるか分かりませんから!
by Kim (2009-12-02 07:04)
はじめまして
昨年5月頃にルーマニアを旅行したとき、野犬化するケースも多く、狂犬病の発生する土地だと知りました。夜、ホテルの部屋に居て、窓を開けていると、犬たちの遠く吠える声にぞっとします。
現地で、吸血鬼伝説と狂犬病を関連付けるような話はなかったのですが、吸血鬼伝説の背景に見えるのは、狂犬病ですね。同感です。あちらでは、吸血鬼伝説というものはないみたいで、しかし狂犬病は恐れられていると思います。ブラド城周辺も吸血鬼伝説で訪れる観光客向けに商売していますが、お城の方は全く異なるスタンスでした。
で、西側のカトリックに対して、東側の国々はオーソドックス(東方正教会)、つまりイコン(絵で教える)などに見られるように素朴な信仰の世界です。「聖水」を売っていたのは西側の聖地でした。狂犬病の別名である「恐水」と「聖水」を降りかける行為には、オーソドックスに対峙するカトリック・エクソシズムが見え隠れする印象も受けますね。
面白いと思うのは、カトリック・エクソシズムがオーソドックスの圏内にはない「解答(解決)」の部分を含み持つところでしょうか。つまり「解答(解決)」が先に在るのです。吸血鬼伝説よりもカトリック・エクソシズムの方が歴史的に古いはずですから。そして、この「解答(解決)」は恐ろしく、「滅する(滅びよ!)」ということなのだと思います。
吸血鬼伝説には、恐らく、狂犬病の症例に見られるような恐怖の象徴化が一方に在り、他方にカトリック・エクソシズムの声なき声が木霊しているのではないかと感じます。医学から脱線してすみません。
by ジョーカー (2010-02-26 19:22)
ジョーカーさん、コメントありがとうございます。
歴史に詳しいのでしょうか。解説して頂き感謝申し上げます。
病気との戦いはずっと続いていると言うことが良く分かりますね。
by Kim (2010-02-27 13:04)
コメント
by お名前(必須) (2016-04-28 18:18)