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脳卒中ガイドライン最新版(その2) [医学関連]

 前回は脳卒中の認識についての推奨でしたが、今回は治療設備の配備などについてです。

 この事も以前のガイドラインには盛り込まれていなかったようです。今回もClass1の推奨ばかりです。

1.一次脳卒中センターを作る事を強く推奨する(クラス1)。このような施設は地域によって最も良い条件で配置されるべきである。一次脳卒中センターは包括的脳卒中センターと協力して緊急治療を行う。
2. 包括的脳卒中センターを発展させる事を推奨する(クラス1)。
3. 外部団体による脳卒中センターの認定が行われる事を推奨する(クラス1)。
4. 脳卒中が疑われる患者を収容した場合、救急隊員は脳卒中の診療設備を整えていない病院には搬送せず、脳卒中治療の診療設備を整えている施設へ搬送すべきである。

 何でもそうですが、集中的に診療を行う事が重要なのですね。
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TOMOちゃんズ

前線基地と後方支援基地との綿密な連携が
重要ですね.
あほなフロントではつとまりませんね!
by TOMOちゃんズ (2009-01-25 10:54) 

Kim

TOMOちゃんズさん、コメントありがとうございます。

お互いの信頼が重要ですよね。お互いの手柄とか、名誉とかそんなこと言っていると上手く行きません。が、人間の世界は難しいです。


by Kim (2009-01-25 11:29) 

raerdal

救急出場して脳梗塞を疑う所見の症例は少なくありません。

私が勤務する地方では、高齢者がそのほとんどであり、発症時間があいまいなもの、消化管潰瘍などの既往がある方など、なかなかt-PAの適応となるような症例が多くありません。

そのせいもあって、積極的な血栓溶解療法は行わず、対処法で治療することが多いようです。もちろん脳外科がない病院も多く、出血に対してのフォローが難しいという理由もあるようです。

高齢でリスクが高い方は仕方ないことかもしれませんが、若年層での寝たきりは何とかして防ぎたいですよね・・。
介護が必要な患者の救急要請で現場に行くと、介護する側も高齢者だったりして、すごく切ないことがあります。

発症してしまってからのフォローが少ない現在の状況では、やはり予防を強調していくしかないのでしょうね・・。生活習慣を見直したり、血栓ができないような食事を心がけたり・・・。
by raerdal (2009-01-26 15:45) 

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