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日本の医師数は少ない [医学関連]

2020年に日本の医師人口比30カ国中最下位になるというニュースが出ています。
日本福祉大学の近藤教授によれば、経済協力開発機構(OECD)加盟30カ国中最下位に転落する可能性があるそうです。2003年の日本の医師は人口1000人あたり2人で、OECD平均の2.9人を大きく下回っています。また、年平均増加率はメキシコ3.2%、トルコ3.5%等に比べて明らかに日本は低く、1.26%だそうです。これらを総合すると2020年には30カ国中最下位になると言う訳です。
 国は「医師の地域偏在が原因で、全体としては足りている」と言っているそうですが、明らかに誤りだと言う事が分かりますよね。
 例えば、私の住む地域(広さは東京都と同じと言われています)には、入院できる小児科の病院はたった一つです。そこには小児科医が3人だけです。そこは現在新患の受け入れをしてくれません(つまり私の病院で子供の急患が発生してもそこで診てもらう事が出来ないのです)。県庁所在地の病院へ紹介して下さいと言われています。ここから県庁所在地までは2時間かかります。その間に死んだらどうするんでしょう???
 それからその県庁所在地でも、例えば脳神経外科の救急患者さんを受けるところがあまりないようです。救急隊の人が困っていました。

 日本の医療は医療従事者の努力で成り立っています。以前書いたかもしれませんが、医療と言うのは、かかりやすさ、値段の安さ、質の3つが重要ですが、この3つを同時に満たす事はほぼ不可能だそうです。アメリカは値段の安さを捨てています。お金のない人はまともな医療が受けられないと言う訳です。イギリスはかかりやすさを捨てています。救急車で行っても数時間待たなければならないようです。日本はどうでしょうか?全部を満たしていると思いますが、、、それは労働時間や労働の大変さに比較した安月給で頑張っている医療従事者のために成り立っているのでしょう。これ以上労働がきつくなれば、、、、医療は破綻する事は目に見えています。東京では救急車を呼んでも、乗せてもらえない事例が発生します。救急車も何かを捨てなければ続けられなくなってきたのでしょう。

 何とかならないのでしょうかね、、、、、

 2020年と言うと、あと13年後か、、、、私はまだ現役でいられるかな、、、、いたいな、、、、病気で死なないかな、、、、もっと明るい未来を見せて欲しいですね。


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Kim

あいこさん、Hirosukeさん、nice!ありがとうございます。励みになります。
by Kim (2007-05-31 12:21) 

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